『ミスミソウ』は、
「ハイスコアガール」などで有名な漫画家、
押切蓮介による日本の漫画作品。

ホラーM(ぶんか社)で2007年から2009年まで連載されていた。

いじめやそれに伴う復讐など過激すぎる内容で物議を醸したものの、
その世界観がコアなファンの心をつかみ、
約10年後の2018年に見事実写映画化された。

主演は『咲-Saki-』山田杏奈
彼女が唯一心を許せるクラスメイトに『ちはやふる』清水尋也を起用。
監督は『ライチ☆光クラブ』内藤瑛亮。

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「ミスミソウ」
公開:2018年
時間:1時間55分
指定:R15+
ジャンル:ホラー / サスペンス
©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会 | 日活

あらすじ

東京から田舎に転校してきた野咲春花は、
ちょっとしたすれ違いから学校で酷いいじめを受けるようになる。
そんな彼女の心の支えは、
何も知らない優しい家族と、男友達の相場晄だけだった。

しかし、辛い日々の中で懸命にもがく春花を嘲笑うかのように、
さらにいじめはエスカレート。
負の連鎖は続き、やがて彼女の自宅が火事になってしまう。

「私の家族を焼き殺したのは…誰…?」

春花の深い悲しみは、やがて多くの悲劇を生み出すことに…

映画を見て

私は原作漫画(完全版の上下巻)を読んだうえで映画を見ました。

作者の押切蓮介さんが描く独特な空気感をまとったキャラクターが好きだから、
単行本を買って読破したんですね。

でも。この作品が好きかと言われると、言葉に詰まってしまうんです。

それくらい、この作品は、心が痛い。

怖い系の作品が大好きな私でも、
ページをめくるのが心苦しくなるくらい、
春花の辿る道は棘の道です。

そして、なんといっても壮絶ないじめシーンの数々と、
後半の怒涛の展開があまりにも凄惨で痛い…。
可愛らしいタッチのキャラクターが一身に受けるグロテスクな日々は、
目を覆いたくなってしまうほどです。

そして、それほどに、過激な作品の映画化だから。
正直な話「え?ミスミソウの実写映画化?無理でしょ…」と思いました。

でも。そんな私の第一印象は、
嬉しい悲鳴で塗り替えられていくのでした。ふふふ。

刮目せよ!復讐の鬼の美しさ!

ヒロインの春花は女子中学生。
まだ幼さの残る可憐な少女なんですね。

そんなどこにでもいるような「普通の少女」が、
あまりにも酷いいじめを経て、やがて覚醒してからが、
ミスミソウ一番の見どころだと言っても過言ではないでしょう。

本作は、よくある≪いじめを題材にした作品≫にありがちな、
≪ただ耐える美少女の図≫とは、かけ離れた形で展開していきます。

可憐な少女は、血に飢えた鬼になる。

まさにこの表現がぴったりだと思う。
静かにひっそりと怒り、苦しみ、悶え、叫ぶ。

悲しい鬼が、雪景色の中で血しぶきをあびている姿は、
グロテスクなはずなのにとても美しかった。
真っ白な世界に真っ赤な血の花が咲く。いいわぁ。

春花を演じた山田杏奈ちゃんは、今作が映画初主演ということだけど。

とにかく彼女が素晴らしい!!!!

年代もぴったりだから「作った幼さじゃない」
10代の女の子の「リアルな危うさ」がきちんと見え隠れしているからこそ、
この作品は胸に堪える(誉め言葉です)んですよね。

サイコパスなクラスメイト達が最高

悔しいけど。いい味出してるんだよなぁ!!ヒールが!!

光があれば影もある。
それぞれのキャラがたっていればいるほどそれぞれが際立つ訳で。

ミスミソウにおける主役級のヒールはまぎれもなく妙子ちゃんだけど、
彼女には彼女なりの心の葛藤があるんですね。

ただたんに気に入らないからいじめていた訳じゃない。
いじめている側にだって心があるんだと。
それが物語を見進めているうちに分かってきて、
悔しいかな感情移入もしてしまったり。

いや、それでも。いじめは圧倒的に悪なのだけどね。

いじめ、だめ、絶対。

そして妙子ちゃんを筆頭に、
取り巻きの三人トリオや、
闇落ちした流美ちゃんやら、
トラウマに苦しむ担任教師(原作と唯一イメージががっつり違った)などなど、
学校中の誰もががっつりイカレてるのも高ポイント(笑)

「アウトレイジ」の≪全員、悪人≫じゃないけれど、
まさに≪村人全員、サイコパス≫!!

しかしこの力技も、閉鎖的な田舎町だからこそ、
思わず「こういうこともあるのかな?」と感じさせるような空気感があるんですよね。

さすがに都会の学校が舞台じゃこうはいかないよなぁ…と思うので、
これはきっと舞台設定の勝利、なんだろうなぁ。

漫画原作とは違う結末

最近ではほんと、漫画原作で作られた映画が多いですよね。

どきどきするような恋愛漫画…
熱い展開のバトル漫画…
昨今は漫画原作ものがびっくりするほど出てきている訳ですが。

その都度「イメージと違った!」とか「結末をなぜ変えたんだ!」とか、
往々にして何かしらの悪い声が、原作ファンからはあがるもの。

でも、「ミスミソウ」においては、
ほとんど悪い声があがっていないようです。(私調べですw)

確かに、原作を何度も読み返している私から見ても配役はとても良いし、
最後の結末こそ多少違うけど、
そこに至るまでの道筋の再現度はほぼ完ぺき

文句のつけようがなかった。

しかも、原作漫画の終わり方がね?
あまりにも…あまりにもだったのよ。
漫画の最後はただただ辛く。誰一人救われないエンディングで。

勿論それはそれとしてしっかり完成されていたし、
改変する必要はないのだけれど。

それでも!!甘ちゃんだと言われても良い!!
私は、小さな希望を残してくれた映画版のラストを推します。

ネタバレになるから差し控えるけれど…〇〇は尊いんだよ!(号泣)

雪が舞う寒い季節に鑑賞するのがおすすめ

暗いし重いしグロいし。
そういう意味では全ての人にオススメできる作品ではないけれど。
(むしろお子さんにはトラウマ必至です)

それでも、心に重くのしかかりながらも、
何かをふと考えるきっかけになる作品です。

雪が降り積もる今の季節に見ると、
より舞台背景とマッチして面白いかもしれませんよ。

登場人物/キャスト


役:野咲春花 / Nozaki Haruka

演:山田杏奈 / Yamada Anna
東京から田舎に引っ越してきた、真面目で心優しいヒロイン
清楚な美少女ゆえ、黙っていても目立ってしまう。
よそ者であるという理由から(本当は他にもある)いじめが始まるが、
大好きな家族に心配をかけまいと気丈にふるまっている。


役:相場晄 / Aiba Mitsuru

演:清水尋也 / Simizu Hiroya
聡明で正義感の強いカメラ少年
クラスメイトの中で、唯一春花に優しく接してくれる。
初めて会った時から春花の可憐さに惚れこんでおり、
将来は一緒になりたいとすら思っている。


役:小黒妙子 / Oguro Taeko

演:大谷凜香 / Ootani Rinka
クラスのリーダーで春花いじめの発起人。
周りからチヤホヤされているが、本来の性格は一匹狼タイプ。
媚びへつらうように近づいてくる流美を疎ましく思っている。
将来の夢は美容師。


役:佐山流美 / Sayama Rumi

演:大塚れな / Ootsuka Rena
普段は陰気で大人しい性格だが、
逆上すると見境がつかなくなる暴走タイプ。
美人でカリスマ性のある妙子に憧れている。
妙子の関心を引くために春花を陥れようと画策する。


役:南京子 / Minami kyouko

演:森田亜紀 / Morita Aki
春花たちのクラスの担任教師
しかし担任としての振る舞いは表面のみで、
実際はスクールカースト上位の妙子たちの言いなり。
中学時代、自分もいじめの被害者だった。

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