蜷川実花監督×土屋アンナ主演映画「さくらん」(2007年)をHuluで見た感想

安野モヨコ原作の人気漫画を土屋アンナ主演で実写映画化!蜷川実花初監督作品「さくらん」はHuluで配信中です。

なお、本作は映画倫理委員会よりPG12に指定されており、12歳未満のお子様が視聴する際は保護者の助言・指導が必要になります。

「さくらん」をHuluで見た感想

2007年2月24日公開。配給はアスミック・エース

江戸時代の吉原遊郭を舞台に一人の遊女の成長を描いた安野モヨコの人気漫画を、写真家の蜷川実花が初めてメガホンを取り実写映画化!

主演はモデルで女優の土屋アンナ。脚本は「百万円と苦虫女」(2008年)や「ふがいない僕は空を見た」(2012年)の監督脚本を務めたタナダユキ。音楽はシンガーソングライターの椎名林檎

原作

安野モヨコ「さくらん」

講談社の漫画雑誌「イブニング」で2001年9月号から2003年第7号まで不定期連載。
2005年1月から「イブニング」で第二部の連載がスタートしたが、連載は現在停止中。

単行本
講談社イブニングKCより 第1巻2003年11月6日発行

スタッフ

監督:蜷川実花
原作:安野モヨコ
脚本:タナダユキ
音楽:椎名林檎
スタイリスト:伊賀大介、杉山優子
製作:蜷川組「さくらん」フィルム・コミッティ(アスミック・エース、パルコ、講談社、テレビ朝日、朝日放送、タワーレコード、WOWOW、メ〜テレ、シネマ・インヴェストメント、電通)

主題歌

主題歌
椎名林檎×SOIL&”PIMP”SESSIONS
「カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)」
エンディング
椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平
「この世の限り」

あらすじ

満開の桜の季節。江戸の吉原遊郭にある玉菊屋に身売りされた8歳の少女は、きよ葉(土屋アンナ/幼少期:小池彩夢)と名付けられて引込禿として花魁・粧ひ(菅野美穂)に面倒を見られることになる。

気が強く口の悪い粧ひに初対面で邪険にされたうえ、女だらけの女郎の世界が恐ろしくなったきよ葉は脱走するが、すぐに店の男衆の一人・清次(安藤政信)に捕まってしまう。

女将や男衆たちからきつい折檻を受けながらも、「絶対にここから出てってやる!」と反抗心を燃やすきよ葉。しかし、そんな様子を見かねた粧ひはきよ葉をわざと煽り、きよ葉自身の口から「吉原一の花魁になってやる」と言わせる。

やがて17歳になり客を取り始めたきよ葉は、その美貌と気の強さと床あしらいの上手さで評判の売れっ子に成長。

そんな中、きよ葉は、姉女郎・高尾(木村佳乃)の座敷で出会った商家の若旦那・惣次郎(成宮寛貴)と恋に落ちる・・・

みどころ

蜷川実花初監督作品!

2019年は藤原竜也主演の「Diner ダイナー」(2019年7月5日公開)と小栗旬主演の「人間失格 太宰治と3人の女たち」(2019年9月13日公開)の2本を公開した蜷川実花監督の初監督作品「さくらん」

吉原遊郭を舞台に破天荒な遊女・きよ葉が吉原一の花魁・日暮に成長していくまでの姿を描いた安野モヨコの同名漫画を、主演・土屋アンナ、脚本・タナダユキ、音楽・椎名林檎という女性アーティストたちと共に最強の布陣で臨んだ意欲的な作品です。

蜷川監督ならではの赤や青を強くした鮮烈な色彩で再現した江戸の「吉原遊郭」の中で繰り広げられる美しくも哀しい女たちの物語は、特に女性の方におすすめしたい一本です。

土屋アンナのロックな花魁姿がカッコいい!

そんな「さくらん」で主役を張ったのは、モデル、歌手、女優と活躍する土屋アンナさんです。

力強い大きな目が印象的な土屋さんがきりっと島田髷を結った花魁姿がとっても絵になっていて、蜷川監督の圧倒的な映像世界の中にあっても決して負けることのない存在感を見せつけています。

しかも、花魁となって花魁道中を歩く際の帯の柄がなんとシマウマ柄!実際江戸時代にシマウマ柄の着物が実在していたのかは調べてみても分かりませんでしたが、その姿は非常にロックで土屋さんに似合っていてカッコいいのです!

とびっきり勝気で粋な吉原一の花魁役は土屋アンナさんの当たり役だと思いました。

あの女優達が美しい裸体を披露!

「さくらん」は自らの肉体を売っている遊女たちの物語で、男女が絡み合うシーンが多く出てくるため、映画倫理委員会よりPG12に指定されています。12歳未満のお子様が視聴する際は保護者の助言・指導が必要になりまる作品です。

作品の中で最も肌の露出が多いのはもちろん主人公・きよ葉を演じた土屋アンナさん。絶妙なカメラワークや小物使いでバストトップなど肝心の部分を見せることはありませんが、潔い脱ぎっぷりには目を奪われました。

さらに衝撃だったのは、きよ葉の姉貴分の遊女役を演じた菅野美穂さんと木村佳乃さんも大きく肌を晒し、俳優たちと激しい絡みのシーンを演じていたことです!

土屋さん同様、菅野さんと木村さんも露出度としてはいわゆるセミヌード程度ですが、男性に後ろから胸を揉まれたり、男性の上に乗って真っ白な背中をくねらせながら悩ましく腰を使ったりといった大胆な姿にドキドキしてしまいました・・・。

俳優たちの艶にときめく!

そんな美しい遊女たちに惚れて惚れられた男たちを演じた俳優さんたちもまた素敵でした!

玉菊屋の男衆の一人・清次を演じた安藤政信さん、きよ葉の間夫(愛人)となった商家の若旦那役を演じた成宮寛貴さん、地方大名役の遠藤憲一さん、羽振りの良い武士役の椎名桔平さん、浮世絵師役の永瀬正敏さん・・・と、魅力たっぷりな俳優さんが勢ぞろいです!

また、吉原一の粋人である高野屋のご隠居を演じた市川左團次さんは、お茶目なおじいちゃんかとおもいきや、きよ葉とのラブシーンでの艶っぽさのギャップがすごくてなんだか胸が高鳴り、新しい扉を開いてしまいましたね・・・

意外なあの人も出演?!

「さくらん」には「え、あの人が出てたの?」と驚くような人がちょい役で出演しています。

一人前の遊女としてデビューしたきよ葉の「初めての男は俺だ!」と口々に言いあう、役名が「俺達」の中には、故・忌野清志郎さんや、ガレッジセールのゴリさん、さらに原作者・安野モヨコさんの夫であり「新世紀エヴァンゲリオン」や「シン・ゴジラ」の監督を務めた庵野秀明さんが名前を連ねています。

豪華すぎるちょい役といえば、花魁となった日暮に一輪の花を贈る花屋の青年はあの小栗旬さんです。

個人的に面白かったのは、玉菊屋の女将役を演じた夏木マリさんが売られてきた少女に「お前の名は、きよ葉だ」と名前を付けるシーン。皆さんご存知の通り夏木マリさんは「千と千尋の神隠し」(2001年) の 湯婆婆の声優を演じた方なので、千尋が「千」という名前を付けられたシーンを思い出してくすっと笑ってしまいました。

「さくらん」用語集

・吉原遊郭(よしわらゆうかく)
江戸幕府公認の遊女屋を集めた区域。廓(くるわ)、遊里(ゆうり)とも呼ばれる。唯一の出入り口である「大門」以外は高い塀と「お歯黒どぶ」と呼ばれる汚水の流れる溝に囲まれていた。

吉原遊廓で遊ぶには多くの厳しいしきたりがあり、高級遊女である花魁とは三回通わないと床を共にするまことが出来ず、またひとりの遊女と馴染みとなってから他の遊女の元へ行くと「浮気」と見なされ、遊女たちから激しく糾弾され、髷を落とされるなどの辱めを与えられたという。

・遊女(ゆうじょ)、女郎(じょろう)
遊廓などで男性に性的サービスをする女性のこと。娼婦、売春婦の古い呼び方。
親族などから遊女屋に売られ、その借金を店に返済し終えるまでの年季奉公という形で働かされていた。

遊女には、太夫から呼び出しまでの格付けがあり、それによって揚代(料金)が決まっており、個人の器量と才覚で高い位に上ることが出来た。

遊女達に多くは日本各地から集められているため、訛りを隠すために語尾に「~ありんす」つけるといった独特の廓詞(くるわことば)を使っていた。

・花魁(おいらん)
吉原遊廓の遊女の中でも位の高い者のことを指す。

語源には諸説あるが、吉原の禿(かむろ)や新造などの妹分が姉女郎を「おいらん(おいらの)姉さん」と呼んだことから転じて高級遊女の呼称となったともいわれる。

花魁になるには、美貌と男性を手玉に取る手練手管と、それ以上に書道、茶道、和歌、箏、三味線、囲碁といった教養も必要とされており、またそれに見合った高額な揚げ代を要求された。

花魁を揚げるには引手茶屋を通し「呼び出し」をすることが必要で、呼び出された花魁が禿や振袖新造を従えて遊女屋と馴染み客の待つ揚屋・引手茶屋の間を行き来することを「花魁道中」と呼んだ。

・禿(かむろ)
売られてきた幼女や遊女の産んだ娘など、遊郭に住み込んでいた少女たちを指す。
位の高い姉女郎の下について身の回りの世話などをしながら遊女の仕事を覚えさせられた。なお、禿たちの養育費は姉女郎が持つことになる。

禿の中でも容姿の良いなど見込みがある者は「引込禿(ひっこみかむろ)」と呼ばれて、幼いうちから書道、茶道、和歌といった教養や歌舞音曲の芸事を仕込まれた。

・新造(しんぞう)
15~16歳の遊女見習い。姉女郎の代理として座敷に上がることもあるが床入りはしない。17歳ごろになると、「つきだし」と呼ばれるお披露目を経て初めて客を取り、一人前の遊女となる。

登場人物/キャスト

きよ葉(日暮)

演:土屋アンナ(幼少期:小池彩夢)
吉原の遊郭・玉菊屋の女郎。幼少の頃に身売りされ、きよ葉という名をつけられる。
非常に気が強く反骨精神に溢れる性格で、脱走を繰り返しては女将から折檻を受けている。しかし
その器量と度胸の良さで多くの男たちを魅了し、吉原一の花魁「日暮」となる。

玉菊屋

楼主:石橋蓮司
女将:夏木マリ
玉菊屋の主人とその妻。女郎たちに厳しいが、きよ葉の器量を見込んで花魁になることを勧める。

粧ひ:菅野美穂
玉菊屋の花魁。姉女郎として幼いきよ葉の面倒を見る。反抗的なきよ葉に厳しく当たりながら、花魁になる決心をさせた人物。後に大店の若旦那に見請けされ、吉原を去る。

高尾:木村佳乃
玉菊屋の売れっ子花魁。粧ひが身請けされた後、きよ葉の面倒を見る。普段は取り澄ましているが非常に嫉妬深い。

若菊:美波
玉菊屋の女郎。きよ葉と同年代のだが仲は良くない。

清次:安藤政信
玉菊屋の男衆。玉菊屋の女郎が産んだ子ども。
なにかと反抗的なきよ葉を気に掛けて見守る。

お蘭:小泉今日子
きよ葉を玉菊屋に連れてきた女衒。元は玉菊屋の女郎。

吉原に来る男たち

ご隠居:市川左團次(特別出演)
高野屋の旦那で、若い頃から吉原で遊びぬいた粋人。
元は高尾の馴染みだが、新造だったきよ葉を気に入り突き出しの相手となる。

惣次郎:成宮寛貴
遊び慣れていない商家の総領息子。きよ葉と恋に落ち、間夫になる。

坂口:遠藤憲一
地方の大名。きよ葉の馴染み。

倉之助:椎名桔平
武士。花魁道中をする日暮を見初め、馴染みになる。

光信:永瀬正敏
浮世絵師。高尾の間夫。

大工:山本浩司
若狭屋:影山英俊
粧ひの客:津田寛治
きよ葉の客:長塚圭史
床紅葉の客:SABU
日暮の客:丸山智己
花屋:小栗旬
俺達:会田誠、安藤武徳、庵野秀明、忌野清志郎、大森南朋、小川洋之、小山登美夫、ゴリ(ガレッジセール)、古厩智之、村松利史

Huluで配信中の「さくらん」出演者関連作品

蜷川実花監督作品

さくらん(2007年)
ヘルタースケルター(2012年)

土屋アンナ出演作品

《映画》
下妻物語(2004年)
嫌われ松子の一生(2006年)
さくらん(2007年)
パコと魔法の絵本(2008年)
S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE(2015年)

《ドラマ》
S -最後の警官-(2014年)

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