戦争文学の傑作を実写映画化!「野火」(2015年)がHuluで配信開始!

大岡昇平による戦争文学の傑作を鬼才・塚本晋也監督実写映画化!「野火」はHuluで配信中です。(2019年8月14日現在)

なお、本作は映画倫理委員会よりPG12に指定されており、12歳未満のお子様が視聴する際は保護者の助言・指導が必要になります。

「野火」をHuluで見た感想

2015年7月25日公開。配給は海獣シアター。1時間28分。

日本軍の敗戦が色濃くなった太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、一人の兵士の彷徨を描いた大岡昇平による戦争文学の傑作「野火」を、「鉄男」「六月の蛇」の塚本晋也監督が監督・脚本・製作に加え自ら主演も務めて映画化し、終戦70年となる2015年に公開。低予算の自主製作映画としての公開ながら国内外で高い評価を受ける。

原作

大岡昇平「野火」(のび)
作者のフィリピンでの戦争体験を基に描かれた戦争小説。筑摩書房の総合雑誌「展望」で1951年に発表。
日本の戦争文学の傑作として高い評価を受け、第3回(1951年) 讀賣文学賞小説賞受賞作。
1959年に市川崑、2015年に塚本晋也によって実写映画化されている。

単行本
創元社より 1952年刊行
文庫版
新潮社 新潮文庫より 1954年5月4日刊行
角川書店 角川文庫より 1970年3月31日刊行

スタッフ

監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也
音楽:石川忠
サウンドエフェクト/サウンドミックス:北田雅也
助監督:林啓史

あらすじ

日本軍の敗戦が濃厚となった太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島。食料も武器も尽きる中、結核を患った田村一等兵 (塚本晋也) は、所属していた部隊を追われ野戦病院に行くことを命じられる。
しかし、重傷を負った負傷兵で満杯の野戦病院に田村を受け入れる余地などなく入院は許可されない。仕方なく部隊に戻るものの隊長から自決用の手榴弾を渡されて再度追い出されてしまう。

行き場を失った田村は激しい空腹と孤独に苦しみながら高温多湿の密林を彷徨い始める。

みどころ

構想20年、執念の実写化!

太平洋戦争時実際にフィリピンに出征し、米軍に捕虜となった経験のある昭和の小説家・大岡昇平はいくつかの戦争小説を残しています。その中でも死を直前にして極限状態におかれた敗残兵達の姿を克明に描いた傑作「野火」を、塚本晋也監督が構想20年かけて監督・脚本・製作に加え自ら主演も務めて映画化!

あまりに壮絶すぎる戦場のシーンが多いことが影響してか出資者が集まらず、自主製作映画としての公開されましたが、戦争の悲惨さを克明に描いた名作として多くの映画ファンから高い評価を得ています。

激戦「レイテ島の戦い」を描く。

Wikipediaによると「レイテ島の戦い」は「1944年(昭和19年)10月20日から終戦までフィリピン・レイテ島で行われた、日本軍とアメリカ軍の陸上戦闘である。」とあります。日本軍は補給の見通しが甘かったことから多くの餓死者を出し、レイテ島に配備された日本軍約84,000名のうち79,000名が約2ヶ月の戦闘で戦死しました。

視聴注意!あまりに悲惨すぎる「戦場」の姿

1941年から 1945年にかけて起こった太平洋戦争については、学校の歴史の授業で学び、毎年8月15日の終戦記念日前後に各局で放送される映画・ドラマ・特別番組で繰り返し見ていたので大まかな戦況の流れは知っているつもりで生きてきました。

しかし、この映画「野火」は今まで観てきた戦争映画やドラマの何倍も壮絶で悲惨な「戦場」の姿が描かれており、かなりの衝撃を受けました。

補給線を絶たれ食料も武器も尽きて痩せこけた兵隊たちが灼熱のジャングルの中を彷徨い、艦砲射撃や戦闘機からの銃撃によって体を撃ち抜かれ、血しぶきをあげ、臓物をまき散らしながら倒れていく・・・と、文字にしても恐ろしい描写が一切のぼかしなどなく突きつけられていきます。

撮影の手法やキャストの顔ぶれから見て「カメラを止めるな!」に通じる低予算ぶりが垣間見える作品でありながら、遺体の作り込みは並みのスプラッタ映画を超えるほどリアリティを感じました。

「野火」は映画倫理委員会よりPG12(12歳未満のお子様が視聴する際は保護者の助言・指導が必要)に指定されていますが、かなりグロテスクなシーンが多いので12歳未満のみならず、苦手な方は視聴を避けた方が良いかもしれません。

極限の精神状況の兵士たちがたどり着いたのは…

「野火」には戦争作品にありがちな「国や愛する人を守るために戦う!」と言った清廉で高潔な主義主張は一切なく、ただ「生き残る」ための戦いがあるだけです。

食料も武器もない状態で軍から見放された敗残兵達は、島の四方八方を囲む敵軍からの絶え間ない攻撃にさらされ極限まで追い込まれていきます。

その中で生き残るために戦友を欺いて利用する者も出れば、疑心暗鬼になって戦友を信じられなくなる者もあり、果てには戦友の遺体を踏み越え、その死肉を食らう者も出てきます。

おそらく戦争が始まるまではごくありふれた生活を送っていた思われる男性が兵士にさせられ、南の島のジャングルで鬼畜に堕ちてしまう「戦争の恐ろしさ」に心から震えました。

俳優たちの鬼気迫る熱演

「野火」のキャストは、主人公の田村一等兵は塚本監督が自ら演じ、その他は、映画「万引き家族」の出演で話題となったリリー・フランキーさん、元BLANKEY JET CITYのドラマー・中村達也さん、若手俳優・森優作さんが重要な役どころとなる登場人物を演じています。

しかし、飢餓状態を表現するためかなり体重を落とし、南国の灼熱の太陽によって日焼けした真っ黒な顔に作りこんでいるため、キャストのクレジットを見て初めて「あ、あれはあの人だったのか!」と気づく程でした。

特に若い兵隊・永松役の森優作さんは、2016年の「べっぴんさん」や2018年の「半分、青い」とNHK連続テレビ小説に連続して出演していた際に見せた柔和な雰囲気の面影がなく、凄惨な環境の中で次第におかしくなっていく様子を熱演しています。

登場人物/キャスト

田村一等兵:塚本晋也
結核を患った兵卒。隊からも野戦病院にも受け入れられず、一人ジャングルを彷徨う。
兵隊になる前は文筆業に就いていた。

安田:リリー・フランキー

伍長:中村達也

永松 :森優作

田村の妻:中村優子

分隊長:山本浩司

軍医:山内まも留

Huluで配信中の戦争映画

Huluでは第二次世界大戦をテーマにした作品が多数配信中です!(2019年8月14日現在)

《映画》
「陸軍」(1944年)
「人間の條件」(1959年)
「拝啓天皇陛下様」(1963年)
「大日本帝国」(1982年)
「WINDS OF GOD ウィンズ・オブ・ゴッド」(1995年)
「プライベート・ライアン」(1998年)(9月6日まで)
「男たちの大和/YAMATO」(2005年)
「俺は、君のためにこそ死ににいく」(2007年)
「母べえ」(2008年)
「太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-」(2011年)
「杉原千畝 スギハラチウネ」(2015年)
「おかあさんの木」(2015年)
「ヒトラーへの285枚の葉書」(2016年)
「パシフィック・ウォー」(2016年)
「いつまた、君と ~何日君再来~」(2017年)

《ドラマ》
「さとうきび畑の唄」(2003年)
「この世界の片隅に」(2011年)
「情熱のシーラ」(2013年)
「遠い約束~星になったこどもたち~」(2014年)
「レッドクロス~女たちの赤紙~」(2015年)
「この世界の片隅に」(2018年)

《ドキュメンタリー》
「宇宙から見た第二次世界大戦」(2012年)
「めんたいぴりり」(2013年)
「ザ・ワールド・ウォーズ ~権力者が生きた世界大戦~」(2014年)
「THE SS:ヒトラーへの忠誠」(2018年)
「ヒトラーを追跡せよ!~浮かび上がった亡命説~」(2015年)
「ヒトラーを追跡せよ!~ナチス最高幹部と秘密計画~」(2016年)
「NNNドキュメント」(2015年)

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