究極の警察小説を映画化!「64(ロクヨン)」前・後編をHuluで見た感想

横山秀夫原作の究極の警察小説を名優・佐藤浩市主演で映画化!「64(ロクヨン)」は、前編・後編共にHuluで配信中です。(2019年3月12日現在)

「64」前後編をHuluで見た感想


「64 -ロクヨン- 前編」
2016年5月7日公開。2時間。

64 -ロクヨン- 後編」
2016年6月11日公開。1時間59分。

たった7日間で幕を閉じた昭和64年に発生し、未解決のまま迷宮入りとなった少女誘拐殺人事件・通称「64 (ロクヨン)」。時効まであと1年と迫る平成14年に「ロクヨン」を模した誘拐事件が発生する・・・

「半落ち」「クライマーズ・ハイ」など、映画化もされた傑作を生み出してきた横山秀夫が7年ぶりに世発表し、最高の警察小説と高い評価を受ける究極のミステリー小説「64(ロクヨン)」が、「ヘヴンズ ストーリー」(2010年)「アントキノイノチ」(2011年)の瀬々敬久監督、主演・佐藤浩市で実写映画化。

原作

横山秀夫「64(ロクヨン)」

「D県警シリーズ」の第4作目にしてシリーズ初の長編。
文藝春秋の「別册文藝春秋」で2004年から2006年まで連載。2012年10月の全面改稿の上、書き下ろしとして単行本化。

2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2013年「このミステリーがすごい!」第1位、第10回本屋大賞(2013年版)第2位、「ダ・ヴィンチ2013年上半期 BOOK OF THE YEAR」第1位を受賞。

単行本
文藝春秋より 2012年10月26日刊行
文庫版
文藝春秋 文春文庫より上下巻 2015年2月6日刊行

スタッフ

監督:瀬々敬久
脚本:久松真一、瀬々敬久
脚本協力:井土紀州
音楽:村松崇継
制作プロダクション:コブラピクチャーズ
製作:映画「64」製作委員会(TBSテレビ、東宝、電通、CBCテレビ、WOWOW、朝日新聞社、毎日新聞社、TBSラジオ、毎日放送、RKB毎日放送、KDDI、コブラピクチャーズ、北海道放送、東北放送、新潟放送、静岡放送、山陽放送、中国放送、GYAO、TCエンタテインメント、日本出版販売)

主題歌

小田和正「風は止んだ」

あらすじ

前編

昭和64年1月5日。関東某県で漬物工場を経営する雨宮芳男 (永瀬正敏) の娘・翔子ちゃん が誘拐された。犯人は身代金2000万円を要求し、電話で引き渡し場所を次々と指示。しかし警察の必死の調査や追跡もむなしく身代金は犯人の手に渡ってしまい、その5日後に翔子ちゃんは無残な遺体となって発見される。

昭和天皇の崩御の混乱と新元号「平成」の発表によって新しい時代の始まったその陰で起こったその哀しい事件は県警内で「ロクヨン」と呼ばれその後も捜査は続行されたが、何の手がかりも見つからないまま時が過ぎ、次第に世間から忘れられていった。

それから14年近く経った平成14年12月。かつて刑事部の刑事として「ロクヨン」の捜査にも加わっていた三上義信 (佐藤浩市) は、畑違いの部署である警務部秘書課広報室の広報官のポストに異動させられていた。

広報室と記者クラブは折り合いが悪く、現在は三上がある交通事故の加害者を匿名で発表した事で
猛講義を受けており、関係は最悪の状態だった。

そんな中、時効が1年後に迫った「ロクヨン」担当捜査員を激励するため、警察庁長官が東京から視察に訪れるという話が持ち上がり、三上は県警警務部長の赤間(滝藤賢一)から被害者の遺族である雨宮家へ慰問に訪れる事への許可を取ってくるように言いつける。

後編

警察庁長官の慰問の許可を取りに、「ロクヨン」の被害者の遺族である雨宮芳男 (永瀬正敏)の元を訪れた県警の広報官・三上(佐藤浩市)。

それをきっかけにして三上は14年前の「ロクヨン」の陰に隠蔽された様々な事実を知ってしまう。また、本庁と県警の間にある人事を巡る思惑にも巻き込まれ翻弄される中、記者クラブにはクビをかけて誠意を示したことで信頼関係を築き始めていた。
しかしそんな矢先、身代金の額や受け渡し方法など14年前の「ロクヨン」に驚くほど酷似した誘拐事件が県内で発生する・・・

みどころ

昭和と平成をまたぐ本格ミステリー!

昭和天皇の崩御によりわずか7日間で終わりを告げた「昭和64年」。その間に発生し、そのまま迷宮入りした少女誘拐殺人事件・通称「64 (ロクヨン)」。

あと一歩と言うところまで犯人に迫りながらも検挙に至らず、被害者家族や捜査関係者の心に暗い影を落としたまま時効が迫る未解決事件を主軸に、様々な事件や人間模様が交錯する本格ミステリーが実写映画化しました!

昭和から平成に移り変わるその空気感を見事に再現した世界観や、胸を打つ親子の情、仕事にかける情熱は、その時代を知るオトナ世代のハートをグッと掴むのではないでしょうか。

複雑に絡みあういくつもの事件

「64(ロクヨン)」の魅力は、なんと言っても複雑に絡み合う事件や人間関係でしょう!

昭和64年に起こり未解決のまま時効を迎えようとする少女誘拐殺人事件。平成14年に起こった交通事故、警察の隠ぺい体質とそれに反発するマスコミ。本庁と県警の権力争い。家庭内の親子問題。そして新たに起こった誘拐事件・・・と一見どれも関係ないように思えた出来事が実は密接に繋がっていて、最後に大きな流れとしてまとまっていく展開には息を飲みました。

「父親」達の熱い思いに涙・・・

また「64(ロクヨン)」を観ていて哀しく思えたのは、子を失った親の姿です。

昭和64年に娘を誘拐・殺害された雨宮(永瀬正敏)、平成14年に娘が誘拐された目崎(緒形直人)、そして娘が家出して行方不明中の三上 (佐藤浩市)。

娘を探して奔走する姿、娘を喪って慟哭する姿、その喪失感から哀しい執念を燃やす姿・・・どれも切なく胸に迫り、涙が出てしまうシーンもありました。

主役級の俳優女優陣が勢揃い!

主演は佐藤浩市さん、作中の事件のキーマンとなる被害者家族を演じた永瀬正敏さん、緒形直人さんとこの3名が並んだだけでもすごい!と思うのですが、この他にも主役級の俳優・女優さんが多数出演している「64(ロクヨン)」。

綾野剛、榮倉奈々、瑛太、窪田正孝、坂口健太郎といった実力派の若手から、三浦友和、夏川結衣、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、といったベテラン勢まで超豪華な顔ぶれがそろい踏み!

誰一人欠かすことが出来ない重要な役柄で「64(ロクヨン)」という重厚な人間ドラマを作り上げています。

登場人物/キャスト

県警関係者

《広報室》

三上 義信:佐藤浩市
県警察本部 警務部秘書課調査官。広報官。警視。
26年間の刑事として刑事部にいたが、この春に突然広報室への異動を命じられる。
たった一週間しかなかった「昭和64年」に起こった少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」の発生当時は捜査一課特殊犯捜査係に所属。追尾班の一員として身代金の受け渡し場所へ向かう父親の車を尾行していた。

諏訪(すわ):綾野剛
県警警務部秘書課係長。広報室勤務。人当たりが良く、記者たちとの駆け引きに長けている。

蔵前(くらまえ):金井勇太
県警警務部秘書課主任。広報室勤務。真面目な青年。

美雲(みくも):榮倉奈々
県警警務部秘書課。広報室勤務の婦警。
広報室の仕事に誇りを持ち、男並みに職務を全うしたいと思っている。

《ロクヨン捜査班》


松岡 勝俊:三浦友和
県警捜査一課長参事官。ロクヨンでは追尾班の長として、身代金を運ぶ雨宮芳男の車の後部座席に潜んでいた。

望月:赤井英和
ロクヨンの追尾班の一員。三上の同期。現在は辞職し園芸農家となっている。

漆原:菅田俊
ロクヨンの自宅班キャップ。当時は捜査一課特殊犯捜査係 係長。現在は所轄署の署長になっている。

柿沼:筒井道隆
ロクヨンの自宅班サブキャップ。当時は捜査一課特殊犯捜査係。現在はロクヨンの専従班になっている。

幸田 一樹:吉岡秀隆
ロクヨンでは自宅班だった県警捜査一課刑事。事件の半年後に辞職し、現在は警備員をしている。
事件の鍵となる「幸田メモ」を残す。

日吉 浩一郎(ひよし こういちろう):窪田正孝
人の役に立ちたいとNTTから転職し、ロクヨンの自宅班として雨宮家にいた科捜研研究員。
事件後長期の休職から依願退職扱いになり、以来14年間自宅の自室に引きこもっている。

村串 みずき(むらくし みずき):鶴田真由
旧姓・鈴本。ロクヨンで雨宮家にいた婦警。現在は結婚退職しているが、在職中は三上やその妻・美那子と懇意にしていた。

《県警本部長》
辻内 欣司:椎名桔平
県警本部長。キャリア組のエリート。

《県警本部警務部》
赤間:滝藤賢一
県警警務部長。本庁から出向している。

石井:菅原大吉
県警警務部秘書課課長。上の顔色を窺ってばかりの事なかれ主義。

二渡 真治:仲村トオル
県警警務部警務課調査官。警視。三上の同期。県警最年少の40歳で警視に昇任した出世頭。
「幸田メモ」について調べている。

《県警本部刑事部》
荒木田:奥田瑛二
県警刑事部長。刑事たちの頂点でもある刑事部長のポストに本庁のキャリア組を就けると知り、警務部に激しく反発する。

御倉:小澤征悦
芦田:三浦誠己
刑事部の刑事たち。

落合:柄本佑
県警捜査二課長。

ロクヨン関係者

《雨宮家》
雨宮 翔子(あまみや しょうこ):平田風果
ロクヨンの被害者。昭和64年1月5日に、一人で遊びに出かけたきり消息を絶ち、後に遺体で発見される。

雨宮 芳男(あまみや よしお):永瀬正敏
雨宮 翔子の父親。漬物工場を営む。

雨宮 敏子(あまみや としこ):小橋めぐみ
雨宮 芳男の妻で、翔子の母。6年前に脳梗塞で倒れ、1年前に亡くなった。

ロクヨン捜査員の家族

《三上家》
三上 美那子:夏川結衣
三上の妻。元婦警。家出して行方不明になったあゆみの帰りを待ち続けている。

三上 あゆみ:芳根京子
三上の娘。父によく似た自分の容姿にコンプレックスを抱き、自宅に引きこもっていた。
その顔を変えるため美容整形手術を受けようとするが、父親である三上に反対され家出する。

《幸田家》
幸田 麻美:黒川芽以
幸田の妻。
幸田 カイト:佐藤優太郎
幸田の息子。

《日吉家》
日吉 雅恵:烏丸せつこ
日吉の母。息子が引きこもった事を嘆いている。

マスコミ関係者

《記者クラブ》
秋川:瑛太
東洋新聞の記者。記者クラブのリーダー的存在。
手嶋:坂口健太郎
山科:宇野祥平

《その他の記者》
梓:嶋田久作
山下:緋田康人
佐伯:矢柴俊博
宮本:加藤虎ノ介
八田:足立智充

平成14年誘拐事件関係者

《目崎家》
目崎 歌澄:萩原みのり
ロクヨンを模倣した誘拐事件の被害者とされる高校生。

目崎 正人:緒形直人
目崎 歌澄の父親。スポーツ用品店を経営している。
スポーツ用品店を経営する。娘が2人おり、高校生の長女・歌澄(かすみ)が誘拐される。

目崎 睦子:渡辺真起子
目崎 正人の妻で歌澄の母。

目崎 早紀:渡邉空美
目崎の次女。小学生。