現在の40代50代のハートをグッと掴んだ、大林宣彦監督&原田知世主演の青春SF映画「時をかける少女」(1983年)はHuluで配信中です!(2018年8月 日現在)

「時をかける少女」(1983年)をHuluで見た感想

1983年7月16日公開。配給は東映。104分。

1965年に発表され筒井康隆のジュブナイルSF小説の金字塔「時をかける少女」大林宣彦監督によって初めて映画化。

ある日偶然時をかける能力「タイムリープ」を得た少女・和子の恋を描いた青春SFストーリーは当時の青少年を中心に多くのファンを獲得。配給収入は同時上映された「探偵物語」と併せて1983年の邦画興行成績2位となる28億円を記録し、主演の原田知世は第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

細田守監督作品のアニメ版こちら

原作

筒井康隆「時をかける少女」

1965年に学習研究社の「中学三年コース」で連載。
時間を跳躍する不思議な能力を得た少女の青春を描いたSF物語。
原作発表から50年を超える現在までの間、映画化4回、テレビドラマ化5回、舞台化2回、漫画化4回と、何度もメディア化されている。

文庫版
角川書店 角川文庫より 2006年5月25日新装版刊行。
ジュニア新書版
角川書店 角川つばさ文庫より2009年3月3日刊行

スタッフ

製作:角川春樹
監督・潤色・編集:大林宣彦
脚本:剣持亘
音楽:松任谷正隆

主題歌

主題歌
「時をかける少女」
歌:原田知世、作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆

挿入歌
「愛のためいき」
作詞:平田穂生、作曲:大林宣彦

あらすじ

新学期が始まったばかりの4月16日土曜日の放課後。高校二年生の芳山和子(原田知世)はクラスメイトで幼馴染の深町一夫(高柳良一)堀川吾朗(尾美としのり)と3人で理科室の掃除当番になっていた。

ゴミ捨てを深町と吾朗に任せ一人理科室に残っていた和子は、誰もいないはずの実験室から不審な物音が聞こえてくるのに気が付いた。しかし、鍵を開けて中に入って見ても人の姿はなく、その代わりに床に落ちたフラスコの中の液体から白い煙が上がっていた。

和子がフラスコに手を伸ばすと、その煙から漂ってくる不思議な香り を嗅いで気を失ってしまう。気が付くと和子は保健室のベッドに横たわっていた。

倒れている所を見つけ保健室まで運んでくれた深町と吾朗や先生方と一緒に実験室の様子を見に行くが、実験室には変わった痕跡は何も残されていない。しかし、和子はあの不思議な香り=ラベンダーの香りの事だけはしっかりと覚えていた。

この事件があってから、和子は時間の感覚がおかしくなったような不思議な感覚に悩まされ始める。
教室で受けた漢文の授業、夜にあったはずの大地震と火事、その翌日に起きた古いお堂の瓦屋根の崩落事故・・・和子が一度体験した出来事がもう一度繰り返されるのだ。

自分が普通の女の子じゃなくなる・・・と不安になる和子。そんな和子の話を静かに受け止めてくれた深町は、それは時間を遡る力「タイムリープ」と「テレポーテーション」であり一時的な超能力なのだと慰める。

しかし、そんな深町は遠い未来からやって来たタイムトラベラーだった・・・

みどころ

80年代アイドル映画の名作!

1980年代(昭和55年~平成元年)の日本はまさにアイドル全盛期!松田聖子、中森明菜、小泉今日子、斉藤由紀、中山美穂、南野陽子・・・と言った、若い人達でも名前を聞いたことがあるようなレジェンドたちをはじめ、多くの女性アイドルが誕生した時代でした。

そんな時代の中、日本の映画界でも人気アイドルを主演にした「アイドル映画」が数多く作られました。

しかし、この「アイドル映画」は「いかに主役のアイドルが映えるか」を第一に作られており、映画としての出来はまさに玉石混合。中には「ん?」と言いたくなるような残念な出来の作品もあったとか・・・

そんな中でこの「時をかける少女」は、現在「巨匠」と称される大林宣彦監督の斬新な映像美や、主演を務めた女優・原田知世さんの透明感あふれる存在、未来からやって来た少年と時を超えた恋愛ストーリーが当時の青少年達を中心に評価され、公開から35年経った現在でも語り草にされる、80年代アイドル映画の名作として名高い作品です。

主演の原田知世がすっごく可愛い!

さて、この「時をかける少女」の主演を務めたのは、当時、女優デビュー間もない頃の原田知世さんです。

原田知世さんといえば、20年以上AGFのインスタントコーヒー「ブレンディ」シリーズのCMキャラクターを務めていることでご存じの方も多いでしょう。特に2018年はNHK連続ドラマ小説「半分、青い」で主人公の幼馴染・律(佐藤健)の母親役を演じたことが話題になりました。

そんな原田さんが「時をかける少女」の主演に選ばれたのは15歳の時。

「本当は自分が結婚したいくらい」と言ったというほど原田さんに惚れ込んだ角川春樹プロデューサーと、角川春樹氏から直接ラブコールを受けた大林宣彦監督の手によって創り上げられたこの作品は、なんというかおじさんたちの「知世をとにかく可愛く撮るぞ!」という意気込みのようなものがひしひしと伝わってくる愛の溢れる映画でした。

一番初めのスキー場のシーンで星を眺めるシーンから、原田さん自ら歌うテーマソングが流れるエンディングの最期の一秒まで、あざといくらいに可愛らしすぎる原田さんがてんこ盛り!

正直言ってものすごく演技力があるか?と言われれば、そうでもないかな・・・と思ってしまったのですが、尾道の風景の中に溶け込みながら鮮烈な存在感を残すその姿は、まさに1983年の15歳の原田知世だったからこそ撮ることが出来たすごい作品なのかもしれません。

これは現在40代50代のおじさん達が「原田知世の「時をかける少女」が最高」と言い続ける気持ちが痛いくらいに分かりました。

昭和の高校生の生活が興味深い

映画「時をかける少女」が公開されたのは1983年=昭和58年。2018年現在とはまったく違う高校生の生活は実に興味深いですね!

35年前の高校生は土曜日の午前中に授業があって、同級生の女子を「くん」付けで呼んで、体育の時間に女子はブルマ?短すぎるショートパンツ?を履いていたのかとか、和装で過ごす人の多さだとか・・・現在とはいろいろなギャップがあって非常に面白いです。

当時を知る世代の方なら「懐かしい!」と思われるかもしれませんね!

アニメ版との違いは?

結論から言うと、2006年公開のアニメ版と1983年版の内容は基本的な設定を踏襲しているだけでストーリーとしては全く別物です。

広島県尾道市で育った純情なロマンチストな女の子・和子が実験室でラベンダーの匂いを嗅いでタイムリープ出来る様になるのが1983年版。
東京の下町で育った元気でボーイッシュな女の子・真琴が実験室でクルミを発見して転倒した勢いでタイムリープが出来る様になるのがアニメ版です。

タイムリープできる能力をフルに活用したアニメ版の主人公・真琴と違って、1983年版の主人公・和子は急に超能力者になってしまった自分に戸惑い、強い不安を抱いています。

また、それぞれの主人公とほんのり三角関係になる男子2人も1983年版と2006年版では生い立ちも性格もまったく違う人物で設定されています。

アニメ版に出ていたのは和子なの?

アニメ版の公式サイトによるとアニメ版は原作「時をかける少女」から20年経っている時代で起こったお話で、アニメ版の主人公の真琴と芳山和子は叔母と姪という設定になっています。

しかし気になるのは公式サイトで記載されている「叔母」という表記。叔母と書くのは母親の妹になりますが、1983年版の主人公・和子に妹はいても姉はいないのです。また、大人になってから就いた職業も1983年版の和子とアニメ版の和子では大きく違っています。そうなると、必ずしも二人は同一人物ではないのかも?

しかし、アニメ版の30代の和子は、自分もタイムリープの経験者で、高校時代に「いつか戻って来る」と告げながら別れてしまった恋人の存在を示唆するようなシーンがありますね。

原作発表から50年を超える現在まで様々な媒体で映像化され、少しずつ設定を変えながら時をかけ続ける芳山和子。不思議な力を得た不思議なヒロインへの興味は尽きません。

登場人物/キャスト

芳山和子:原田知世、新井雅(3歳時)、新井瑞(5歳時)
高校2年生。弓道部に所属。明るく元気でロマンチストな女の子。世話好きでちょっとおせっかい焼き。
ある日、理科実験室でラベンダーのような不思議な匂いを嗅いでから時間を遡る力=タイムリープとテレポーテーション出来るようになり、普通の女の子でなくなってしまった事に不安を感じている。

深町一夫:高柳良一、平野仙丈(5歳時)
和子のクラスメイトで幼馴染。和子の家の近所に祖父母と一緒に住んでいる。
植物が好きな優しく穏やかな少年。不思議な体験をして不安になっている和子の相談役になる。

堀川吾朗:尾美としのり、加藤岳史(5歳時)
和子のクラスメイトで幼馴染。代々続く醤油屋の息子。
ロマンチストな和子と真逆のリアリストで、ケンカ友達のような関係。

 


福島利男(ふくしま としお):岸部一徳
和子の高校の国語教師。明るい性格で生徒からも慕われている。

立花尚子(たちばな なおこ):根岸季衣
和子のクラス担任。福島先生に想いを寄せている。

神谷真理子(かみや まりこ): 津田ゆかり
和子のクラスメイトで学級委員。

芳山哲夫(よしやま てつお):内藤誠(友情出演)
芳山紀子(よしやま のりこ):入江若葉
和子の両親。

芳山良子(よしやま りょうこ):山下陽子(7歳時)、岡寛恵(18歳時)
和子の妹。小学生。

堀川貞子(ほりかわ さだこ):きたむらあきこ
吾朗の母。醤油屋を経営している。

深町正治:上原謙(特別出演)
深町たつ:入江たか子(特別出演)
一夫の祖父母。事故で両親を亡くした孫の一夫を育てている。

一夫の父親(写真):松任谷正隆
一夫の母親(写真):山口保代
事故で亡くなった一夫の両親。

Huluで配信中のの大林宣彦監督作品

ねらわれた学園(1981年)
異人たちとの夏(1988年)
女ざかり(1994年)
SADA 戯作・阿部定の生涯(1998年)
理由(2004年)
その日のまえに(2008年)

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