日露戦争の激戦を描いた名作映画「二百三高地」(1980年)はHuluで配信中。

日露戦争の中でも壮烈を極めた旅順攻略戦を描いた名作戦争映画「二百三高地」はHuluで配信中です!(2018年7月27日現在)

「二百三高地」をHuluで見た感想

1980年8月2日公開。配給は東映。3時間5分。

1904(明治37)年に開戦した日露戦争の勝敗の分かれ目となった「二百三高地」をめぐる日露両軍の苛烈な攻防戦を司令官・乃木希典を中心に描いた歴史巨編。

監督は「嵐を呼ぶ男」(1966年)や「宇宙戦艦ヤマト」シリーズも手掛けた舛田利雄。

スタッフ

監督・演出:舛田利雄
原作・脚本:笠原和夫

主題歌

主題歌
さだまさし 「防人の詩」
挿入歌
さだまさし「聖夜 」

「二百三高地」とは?

203高地とは、中国北東部の遼東半島南端に位置する旅順(現在の大連市旅順口区)にある丘陵。ロシア海軍の基地の旅順港を見下ろす立地にあり、海抜203メートルであることからこの名が付けられた。
日露戦争における旅順攻囲戦で日露の激戦地となった。

日露戦争

満州・朝鮮の支配をめぐって戦われた日本とロシアの戦争。1904(明治37)年2月開戦。
陸軍は4軍に編制,総司令官大山巌,総参謀長児玉源太郎のもとに満州軍総司令部を設けて全軍を統轄。
司令官・乃木希典による旅順攻略で死傷者5万9000余の損害を出しながら勝利を上げ、続いて奉天の会戦・日本海海戦などで勝利を収めるが、軍事的・財政的に限界に達し、ロシアも早期戦争終結を望んだことからアメリカ大統領ルーズベルトの勧告を受け、1905年9月ポーツマスで講和条約を締結。

あらすじ

19世紀の末、貧しく未開地の多いアジアは欧米列強の植民地化の餌食となっていた。
各地を統治圏下に置いて勢力拡大を競う列強に対し、誕生間もない明治維新政府は日本を守る防衛拠点として朝鮮半島の支配権を目指していたが、満州からさらに朝鮮にまで領土を拡張せんとするロシア帝国と真っ向から衝突した。

武力による解決か外交による妥協か

当時世界最強と言われたロシア帝国の陸海軍を前に政府首脳は選ぶべき道を探しあぐねていたが、幾度となく開かれた元老閣僚会議で、次第に開戦論が高まっていく。

明治37年2月4日、御前会議で明治天皇は開戦の決議に裁可を下し、ここに日露戦争の幕が切って落とされた。

開戦直後は陸・海軍共に破竹の進撃を開始したものの、3か月程も経つと東洋一の軍港・旅順という難関に鎮座するロシア東洋艦隊と直面し、戦況は次第に厳しさを増してゆく。

そんな状況化、地上軍から旅順攻略の重要性を認めた大本営幕僚会議は陸軍に新たに乃木希典を司令官とする第三軍を編成。ロシアが築いた世界一の大要塞・旅順要塞の陥落を命じるのだった・・・!

みどころ

日露戦争の激戦を描いた戦争映画

1904(明治37)年2月開戦した「日露戦争」。日本史上初めての本格的な他国との大規模な戦争であり、有史以来初めて「有色人種の小国が白人の大国に勝利した戦争」として、世界的にも注目された戦争でした。
そんな中から、1904年8月から1月まで行われ、多大な多くの犠牲者を出しながらも日本軍が勝利を得た旅順攻囲戦にスポットを当てて制作されたのがこの「二百三高地」です。

多大な犠牲を払う無謀な戦法と理解しながら苦渋の選択を迫られる司令官・乃木稀介をはじめとする将校たちの苦悩や、その命令に従い死地に赴く兵卒たちの悲惨な進軍を描く、日本映画界屈指の戦争映画です。

圧倒的な迫力で描く「日露戦争」

「二百三高地」は当時破格だった15億円という高額な製作費をかけて作られています。
現地を緻密に取材し、伊豆大島に忠実に大規模な旅順要塞の屋外セットを再現。さらに、東宝から招かれた特撮監督・中野昭慶氏によって派手な爆発や炎上シーン特撮や戦闘シーンを撮影しているため、非常にリアルで圧倒的な迫力の戦闘シーンが展開されていきます。

日露戦争では大砲や爆弾をはじめとする銃火器が多数投入され、銃撃や爆破によって戦死者の遺体の損傷はかなりひどいものだったとか・・・
映画「二百三高地」でもその描写はかなりリアルで、兵士たちが「天皇陛下万歳!」「おかあさん!」と口々に叫びながら絶命していくシーンがかなりの長さで流れます。
激しい戦闘による殺傷シーンからの流血や身体欠損などは、現代の基準からするとかなりグロテスクな表現ともとれますので、苦手な方はご覧にならないほうがよろしいかと思います。

徴兵された一般兵の悲哀

「二百三高地」では、歴史に名を残した将軍たちの戦いだけではなく、徴兵制度によって一兵卒にされた市井の人々の戦いも丁寧に描かれています。

その中でも、架空の人物である小賀少尉は、乃木、児玉に次ぐ「二百三高地」のもう一人の主役とも言えるでしょう。
ロシアという国を敬愛する青年・小賀は、小隊を率いる少尉として召集され、旅順攻囲戦の真っ只中に配備されます。

ロシアとの友好を願いながらも戦場でロシア人と過酷な戦いを展開し、共に戦ってきた戦友や部下が次々と命を落としていく・・・平和主義者の青年が戦争の中で葛藤し、次第に鬼気迫る姿に変わっていく姿を、当時大人気若手俳優だった あおい輝彦さんが見事に演じ切っています。

また、小賀の部下である木下(新沼謙治)、梅谷(湯原昌幸)、牛若(佐藤允)、米川(長谷川明男)といった、召集されるまで平凡な一市民だった男達が一兵卒となり、血で血を洗うような戦闘に駆り出され戦う様も残酷なまでに克明に描かれています。

「戦争」の空気を知る昭和の名優達

あおい輝彦さんをはじめ若い将兵たちがエネルギッシュな熱い演技を見せる一方で、軍の上層部を演じているのは、日本映画史に名を残す名優達です。

「二百三高地」が撮影、公開されたのは1980(昭和55)年。当時は第二次世界大戦終戦から35年で、「戦争」を知っている世代がまだまだ現役だった時代です。

乃木稀介役の仲代達矢(1932年生まれ)、児玉源太郎役の丹波哲郎(1920年生まれ)、伊藤博文役の森繁久彌(1913年生まれ)、明治天皇を演じた三船敏郎(1913年生まれ)と、メインを演じた俳優達をはじめ、年配の俳優陣は、中には従軍経験もあるようなまさに「戦争」の空気を知っている方々ばかり。

なかなか昭和後期~平成世代の俳優さんでは出すのが難しい独特の空気感から生み出される骨太で重厚な演技の応酬は素晴らしいの一言ですね!

女優・夏目雅子の美しさ

戦争映画となるとどうしてもスクリーンは男、男、男、とむさくるしい画面になりがちですが、日本国内で銃後を守る女性達も同時に描かれているものですよね。

「二百三高地」では、先述した小賀少尉の恋人・佐知を演じた女優・夏目雅子さんの美しさが一層際立っています。

特に出征前夜、生きて帰って欲しいと泣いてすがる涙を流すシーンや、その後小賀の帰りを健気に待つ姿も凛としていて非常に美しいのです!

「二百三高地」以外でも、1978年の「西遊記」での三蔵法師役や、1982年「鬼龍院花子の生涯」をはじめとするヒット作に多数出演し、若いながらも日本を代表する演技派女優として一層の躍進が期待されていた夏目雅子さんですが、急性骨髄性白血病のため1985年9月11日に27歳の若さで亡くなられています。

登場人物/キャスト

乃木稀介:仲代達矢
長州萩藩出身の軍人。日清戦争に歩兵第一旅団長として従軍。台湾総督を経て、日露戦争には大将として第3軍司令官となり無謀とも言える旅順攻囲戦に乗り出す。

児玉源太郎:丹波哲郎
周防国徳山藩出身の軍人。明治20年陸軍大学校初代校長となりドイツ式戦術の導入など軍制を整備。台湾総督、陸相を歴任。日露戦争では満州軍総参謀長として作戦を指揮する。
乃木とは旧知の仲で親友同士。

《第3軍の将兵たち》


小賀武志:あおい輝彦
金沢の小学校の教師。ロシア文学を学び、ロシアを敬愛する平和主義者青年だが、少尉として召集され小隊長として一隊を率い旅順攻囲戦に身を投じる。

木下九市:新沼謙治
豆腐屋の息子。召集されて小賀の部下になる。

梅谷喜久松:湯原昌幸
遊郭の幇間。召集されて小賀の部下になる。

牛若寅太郎:佐藤允
ヤクザ。召集されて小賀の部下になる。

米川乙吉:長谷川明男
染物の職人。召集前日に妻に先立たれ、幼い2人の子を残して出征。小賀の部下になる。

《その他》
伊藤博文:森繁久彌 枢密院議長

山縣有朋:神山繁 元帥

乃木静子:野際陽子
乃木稀介の妻。

乃木保典:永島敏行
乃木稀介の次男。陸軍歩兵少尉として従203高地に従軍。

松尾佐知:夏目雅子
古賀の恋人。東京で反戦活動をしている最中に古賀に助けられ恋に落ちる。

明治天皇:三船敏郎

昭憲皇后:松尾嘉代

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