村上虹郎主演の河瀬直美監督作品映画「2つ目の窓」(R15+)はHuluで配信中です(2018年6月8日現在)

なお、本作は映画倫理委員会よりR15+に指定されており、15歳未満の鑑賞は禁止されています。

「2つ目の窓」をHuluで見た感想

2014年7月26日日本公開。配給はアスミックエース。2時間。

1997年に「萌の朱雀」で第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)、 2007年には「殯の森」で第60回カンヌ国際映画祭グランプリ(最高賞パルム・ドールに次ぐ賞)を受賞した日本を代表する映画監督・河瀬直美によるオリジナル映画。

主演は今作がデビュー作となる村上虹郎。ヒロインは吉永淳(現 阿部純子)。共演に松田美由紀、杉本哲太、渡辺真起子、常田富士男。

美しい大自然に抱かれた奄美大島の神秘的な文化の中で繰り広げられる生と死の物語は世界でも高く評価を受け、第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネート。ウラジオストク国際映画祭グランプリ、サハリン国際映画祭主演女優賞(吉永淳)と数々の名誉ある賞を受賞しました。

スタッフ

監督・脚本:河瀬直美
プロデューサー:青木竹彦、津田正道、河瀬直美
ラインプロデューサー:山本礼二
音楽:ハシケン
撮影:山崎裕
照明:太田康裕
録音:阿尾茂毅
美術:井上憲次
助監督:近藤有希
編集:Tina Baz
音編集:Oliver Goinard、Roman Dymny
サウンドデザイナー:Oliver Goinard
配給:アスミック・エース
企画・制作プロダクション:組画、COMME DES CINÉMAS
製作幹事:WOWOW FILMS、COMME DES CINÉMAS
製作:「FUTATSUME NO MADO」JAPANESE FILM PARTNERS(WOWOW、アスミック・エース、組画、ポニーキャニオン)、COMME DES CINÉMAS、ARTE FRANCE CINÉMAS、LLUIS MIÑARRO

撮影地

撮影は鹿児島県の奄美大島の奄美市笠利町の用安集落、鹿児島県立大島北高等学校やマングローブ林を中心に行われた。

あらすじ

島に古代から伝わる八月踊りの夜、ひとりで真っ暗な海辺を歩いていた16歳の少年・界人 (村上虹郎) は打ち上げられた男の水死体を見つけた。波にゆられてぷかぷかと浮かぶその背中には龍の刺青が彫られていた。
動揺のあまり走ってその場から逃げ出す界人。その姿を同級生の杏子 (吉永淳) が見ていた・・・

翌朝、水死体は住民に発見され、いつもは事件など起こらぬ島の人々の間にも動揺が広がる。
界人は杏子に問い詰められるが、何も答える事は出来ない・・・

界人は両親が離婚していて母親の岬 (渡辺真紀子)と二人で暮らしているが、岬は仕事と称して界人を顧みず、その行動にはいつも男の影を感じさせていた。

また、杏子は島のユタ神でもある母親・ イサ (松田美由紀)が不治の病を患っており、今まさに死んでゆこうとする母を見守る日々を送っていた。

それぞれに複雑な事情に葛藤する界人と杏子。

神秘的なまでに美しい自然の中、ふたりは人がけして逃れることのできない「生」と「死」に向き合う。

みどころ

奄美大島を舞台にした生と死の物語

「2つ目の窓」は美しい海と深い森に抱かれた神秘的な島・奄美大島を舞台に、ある少年と少女の目を通して見つめた「生」と「死」の物語。

奄美大島で古くから培われている独特の死生観をベースに、楽園のように美しい風景の中で繰り広げられる生々しい人間の「生」との営みと、そして誰にでも平等に訪れる「死」を河瀬監督ならではの静かさと力強さで描いた美しいストーリーです。

河瀬直美監督の作品は少々玄人向けな所のあるいかにも「カンヌ」的な難解な部分が多い印象ですが、「2つ目の窓」は比較的テーマが分かりやすい作品だと思いました。

多感な少年少女を村上虹郎と吉永淳が熱演

「2つ目の窓」の主人公となるのは島の高校生の界人とその同級生の杏子です。
界人は「女」として男を求めて自分を顧みない母と、杏子は病気で死んでゆこうとする母との「別れ」を目前に控え、戸惑い苦しみながら、自分もまたその「性」と「死」の輪廻の中にいることに向き合っていきます。

そんな16歳という子供と大人の狭間にいる多感な時期の少年少女を当時17歳の村上虹郎さんと21歳の吉永淳さんが瑞々しく演じました。

2018年現在、映画やドラマで大活躍中の村上虹郎さんは「2つ目の窓」がデビュー作。まだ声も高く体つきも少年そのものだった頃の虹郎さんは、ナイーブな界人にぴったりですね。
荒削りな演技ながらも鮮烈な存在感を発揮し、2015年の第29回高崎映画祭では最優秀新人男優賞を受賞しています。

吉永淳さんは元モデルで「リアル鬼ごっこ2」のヒロイン役に抜擢されたことから女優業を開始。
この「2つ目の窓」では母の死に立ち会う少女という難しい役どころを見事に演じ切り、第4回サハリン国際映画祭主演女優賞、第29回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。
しかし、この受賞をきっかけに2014年8月から1年間休業しニューヨーク大学演劇科に留学。2015年に帰国した際に芸名を本名の阿部純子に戻されて活躍中です。

2人を取り巻く大人達

物語には界人と杏子の2人を取り巻く大人達が登場します。

島のシャーマン・ユタ神である杏子の母・イサを演じたのは松田美由紀さん。大病にかかり死にゆく母を熱演。イサの死のシーンは奄美大島独特の見送り方も相まって心に強く残る印象的なシーンになっています。
ちなみにご存知の方も多いと思われますが、松田美由紀さんの夫は1989年に亡くなった名優・松田勇作さんで、俳優の松田龍平さん、翔太さん兄弟のお母さんです。

また、東京に住む界人の父・篤を演じたのは村上虹郎さんの実父である俳優・村上淳さん。
村上さんもまた虹郎さんの母である歌手のUAさんとは2006年離婚しており、劇中で界人が篤に「どうして離婚したの?」と問うシーンの返答部分は監督の意向で村上さんのアドリブで演じられたとか。
親子だからこそ作り上げることが出来た父子のシーンは必見です。

島に住む老人・亀爺を演じたのは常田富士男さん。長年「まんが日本昔ばなし」のナレーションをされていた方なので声を聴いてピンと来た方もいらっしゃると思います。
耳に心地よいゆったりのんびりとした語り口調と仙人のようなたたずまい、そして時折見せる厳しさはまるで奄美の大自然そのもののようでした。

気になるR15+相当部分は?

同じHuluで見ることが出来るR15+作品の「ライチ光クラブ」や「アイアムアヒーロー」に出てくるようなグロテスクなシーンはありませんが、冒頭からヤギをと殺するシーンや、刺青、少々過激な性愛描写が含まれているため、15歳以下の方の視聴が禁止される要因になったのではないかと推測しました。

個人的感想ですが、性愛描写に関してはとても美しく表現されているなあと思いました。
一方でヤギのと殺シーンは流血しながら絶命する様子がかなり生々しく撮影されているので、15歳以上の方でも流血が苦手な方は視聴を避けた方がよろしいかもしれません
ただ、そのシーンもいたずらに命を奪う訳ではなく「島の中での営み」の一つとして描写されているので、不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。

登場人物/キャスト

界人(かいと):村上虹郎
島で母親と二人で暮らす高校生。都会育ちなため海が苦手で島の暮らしに馴染めていない。
常に男の影をちらつかせる母に対して嫌悪感を抱いている。

杏子(きょうこ):吉永淳(現 阿部純子)
界人の同級生。島で育った健康的な少女。
余命わずかな母との残り少ない日々を複雑な想いを抱きながら過ごしている。

徹:杉本哲太
杏子の父親。島でカフェを経営しているサーファー。家族思いの気のいい親父。

イサ:松田美由紀
杏子の母親。霊的な能力を持ち島の人々から崇拝を受けるユタ神。
重い病にかかっており余命わずか。

岬:渡辺真起子
界人の母。界人には仕事だと言って家を留守にしがち。
前夫の篤と離婚後、数々の男性遍歴を重ねている。

篤:村上淳
界人の父。界人が幼い頃に岬と離婚し、現在は東京に住んでいる。

 

刺青の男:榊英雄
八月踊りの夜に打ちあがった遺体。背中一面に龍の刺青が彫られていた。

亀次郎:常田富士男
島に住む老人。杏子からは亀じいと呼ばれている。

Huluで配信中の村上虹郎出演作品

天使のナイフ(2015年)

忘れないと誓ったぼくがいた(2015年)

デッドストック ~未知への挑戦~(2017年)

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