映画「合葬」時代に殉じた少年達の姿を描く歴史ロマンをHuluで見た感想。

激動の幕末時代の中で儚く散っていった少年達の青春群像劇「合葬」はHuluで配信中です!(2017年7月14日調べ)

「合葬」をHuluで見た感想

2015年9月26日公開。配給は松竹。87分。

2005年45歳の若さで亡くなった漫画家・杉浦日向子の代表作であり、第13回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞した名作漫画「合葬」が初めての実写映画化!

映画「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)やNHK朝ドラ「カーネーション」(2011年)などで高い評価を受ける渡辺あやが脚本、渡辺が新進気鋭の逸材と評する小林達夫が監督を務め、江戸から明治へと移りゆく時代の中で儚く散ってゆく少年達の青春群像劇を作り上げました。

主演は秋津 極を演じる柳楽優弥と吉森 柾之助役演じる瀬戸康史の2人。彼らの幼馴染・福原 悌二郎役演じるのは岡山天音。近年目覚ましい活躍を見せる若手俳優達が、激動の時代に翻弄されながら不器用に熱く生きる少年達を熱演しています。

第39回モントリオール世界映画祭 ワールド・コンペティション部門正式出品作品。

あらすじ

1868年(慶応4年)4月11日、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜(飴屋法水)は大政奉還し朝廷に恭順。江戸城を出て新政府軍に明け渡したことによって、300年に長きに渡り日本を支配していた江戸幕府は終焉を迎えた。

将軍慶喜の警護と江戸市中の治安維持のため有志により結成された「彰義隊」は、大政奉還後も新政府へ抵抗。

解散を勧告されるもののそれを受け入れず上野の寛永寺に立てこもりつづけていたため、民衆に慕われながらも反政府集団とみなされるようなっていた。

将軍に強い忠誠心を抱く秋津 極(柳楽優弥)もまた、親族に咎めが及ばぬよう家督を弟に譲り、許嫁・砂世(門脇 麦)との婚約を破談にして彰義隊に身を投じてしまう。

そんな極の幼馴染で砂世の兄である福原 悌二郎(岡山天音)は考えを改めるよう説得するが極の決心は固い。

それどころか養子縁組をした家を追い出されたもう一人の幼馴染・吉森柾之助(瀬戸康史)を引き連れて彰義隊の屯所のある上野の寛永寺に戻ってしまった。

悌二郎が極と柾之助の除隊を求めて上野の屯所まで赴くと、隊の穏健派である森 篤之進(オダギリジョー)が出迎える。

その話を聞いた森は「彰義隊は最早不要」と堂々と言ってのける悌二郎に対し「新政府打倒と幕府の再建に燃える強硬派の隊士達の暴走を止めるのは難しく、君のような論客こそ隊に必要」と言い、その言葉を受けてついには悌二郎も隊に加わることになってしまう。

その間も時代は風雲急を告げ、江戸市中では彰義隊隊士と新政府軍兵士との小競り合いが繰り返され、一触即発の状態が続いていた。

最早衝突は避けられないと悟った徳川家は、彰義隊は一切関係ない手を引き、その処遇を新政府に一任。

ついに新政府軍は彰義隊に総攻撃を仕掛け、上野戦争が始まる・・・!

時代の流れに翻弄されていく極、柾之助、悌二郎。三人の少年達に待ち受ける運命は・・・?!

彰義隊とは

1868年(慶応4年)2月に江戸幕府の第十五代将軍・徳川慶喜の警護などを目的として結成された部隊。幕府より江戸市中取締の任を受け江戸の治安維持を行っていた。

同年4月に江戸城が無血開城されると旧幕臣・勝海舟より解散を促されるがそれに応じず、上野の寛永寺に留まりつづけ明治新政府に徹底抗戦の姿勢を見せる。

同年5月15日、長州藩の大村益次郎が指揮する政府軍による総攻撃を受け、わずか1日で壊滅。この戦闘は後に「上野戦争」と称される。

江戸開城直後には3000名に達していた隊士は、上野戦争の頃には800名ほどに減少。このうち200名を超える隊士が上野戦争で命を落としたとされている。生き残った隊士の一部は会津へと落ち延びた。

上野戦争は現在の東京都の上野公園付近が戦場となり、西郷隆盛の銅像の後ろには彰義隊隊士の墓がある。

原作

杉浦日向子「合葬」

青林堂の漫画雑誌「ガロ」で1982年~1983年にかけて連載した歴史ロマン。1984年に第13回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞。

単行本
青林堂 1983年5月 刊行。
小池書院 2012年4月24日 刊行。
文庫版
ちくま文庫 1987年12月1日刊行。

作者・杉浦日向子(すぎうら ひなこ)

22歳で漫画雑誌『ガロ』でデビュー。浮世絵風の画で江戸の風俗を生き生きと描く作風が特徴だったが、病気のため1993年に漫画家を引退。

その後江戸風俗研究家として活躍し、NHKのバラエティー番組『お江戸でござる』の解説役で人気を博す。

2005年7月下咽頭癌のため逝去。享年46歳。

制作

監督:小林達夫
脚本:渡辺あや
プロデューサー:瀬戸麻理子
撮影:渡辺伸二
美術:馬場正男、磯見俊裕
音楽: ASA-CHANG&巡礼
衣裳:宮本まさ江

みどころ

・儚くも熱い少年達の青春の日々


幕府の家臣として生まれた秋津 極、吉森 柾之助、福原 悌二郎、3人の17歳の少年達。性格も考え方も違う彼らは、幕末という激動の時代の流れに呑み込まれるように「彰義隊」にたどり着きます。

そんな時代に翻弄されながらも、少年達は泣き笑い、喧嘩や恋もして、日々を精一杯生きていく姿がと描かれています。

公式サイトで見ることが出来る予告編には「現代に生きる若者に捧ぐ」という言葉があり、どこかずんと胸に響くような切ない青春群像劇です。

・江戸の風情を写し取る映像美


幕末の江戸の風情を写し取ったような、全体的に色味が抑えられた落ち着いた画面の中で物語は進んでいきます。

抑揚を抑えたカヒミ・カリィのナレーションも相まってどこか幻想的な雰囲気のあるその映像美に目を奪われました。

・2017年注目の若手実力派俳優達の競演!


時代に翻弄される3人の少年を演じたのは、現在注目される若手実力派俳優達です。

秋津 極を演じた柳楽優弥さんは、2004年に初主演映画「誰も知らない」でにて、カンヌ国際映画祭で日本人初史上最年少となる最優秀主演男優賞を受賞。

その後も映画ドラマ舞台と活動の場を広げ、2017年には「お母さん、娘をやめていいですか?」「おんな城主 直虎」「フランケンシュタインの恋」と立て続けに出演、明星食品の一平ちゃん夜店の焼そばのCMのハイテンションキャラからトヨタ自動車「VOXY」のCMの父親役まで幅広く活躍しています。

吉森 柾之助役の瀬戸康史さんは、若手男性俳優集団D-BOYSのメンバーで2005年俳優デビュー。

デビュー以来可愛い年下男子ポジションの役どころが多かった瀬戸さんですが、近年は演技の幅を広げ、ドラマ映画舞台と目覚ましい活躍を見せています。

また瀬戸さんはこの「合葬」の他にも、「花燃ゆ」、(2015年)、「あさが来た」(2016年)、「幕末グルメ ブシメシ!」(2017年)など、幕末から明治時代を舞台にした作品に多く出演しています。

第三の主役とも言える福原 悌二郎を演じた岡山天音さんは2009年に中学生日記 転校生シリーズ「少年は天の音を聴く」の主演でデビュー。

その後ドラマ「半沢直樹」(2013年)、「夜のせんせい」(2014年)、「すべてがFになる」(2014年)と言った数々の話題作に出演。2017年には「貴族探偵」の刑事役やNHK朝ドラ「ひよっこ」の漫画家志望の青年役で存在感を示しています。

登場人物/キャスト

秋津 極(あきつ きわむ):柳楽優弥(やぎら ゆうや)

秋津家の跡継ぎ。冷静沈着だが胸に将軍への熱い忠誠心を秘めている少年。

大政奉還後に江戸城を去る主君・徳川慶喜の姿を見た事により、主君の受けた恥辱を晴らそうと決意。跡継ぎの座を弟に譲り、許嫁・砂世との婚約を解消して上野の彰義隊に入隊する。

吉森 柾之助(よしもり まさのすけ)::瀬戸康史(せと こうじ)

吉森家から笠井家の養子になる。おっとりとして穏やかな少年。

養父が酒宴で抜刀して死に、養母・養祖母からその仇を討つ事を強要されて家を追い出される。行く当てもなく困っていたところ、偶然品川宿で幼なじみの極と悌二郎に出会い、極に連れられて彰義隊に入隊する。

福原 悌二郎(ふくおか ていじろう):岡山天音(おかやま あまね)

福原家の次男。長崎で蘭学を学んだ真面目で一本気な秀才。

幼馴染の極が妹・砂世との婚約解消を申し入れてきた事に激怒し、極や柾之助を説得し連れ戻そうするため何度も彰義隊を訪れる。
彰義隊の存在に対して批判的だったのだが、穏健派の森に請われて入隊する。

森 篤之進(もり あつのしん):オダギリジョー

彰義隊隊士。穏やかな性格で面倒見が良く、若い隊士たちに慕われている。

日々戦闘集団と化していく隊の行く末を案じ戦争回避の為、隊士達を説き伏せようと孤軍奮闘している。

福原 砂世(ふくはら さよ):門脇 麦(かどわき むぎ)

悌二郎の妹。幼い頃からの慕い続けていた許嫁の極に婚約を破棄されてしまう。

かな:桜井美南(さくらい みなみ)

彰義隊隊士が通う茶屋・松源楼の主人の姪で仲居として働く娘。

ナレーション: カヒミ・カリィ

井之脇海
高山侑子
藤原令子
隆大介
飴屋法水
峯村リエ
小市慢太郎
りりィ

Huluは今なら2週間無料で見放題!今すぐ無料視聴!

今だけ2週間無料キャンペーン中! 登録はわずか3分でスマフォからでも見れます!
お申込みは↓↓↓をクリック
まずは2週間無料でおためしはこちら
※紹介している作品は、掲載時の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は Hulu の公式ホームページにてご確認ください