伏線がない大逆転の恋愛映画「鑑定士と顔のない依頼人」をHuluで配信中!

全編英語のイタリア映画

鑑定士と顔のない依頼人

鑑定士と顔のない依頼人は、2013年に公開されたイタリア生まれの映画です。絵画やアンティークなど、美術品のオークションを手がける凄腕のオークショニア兼鑑定士と、美術品を売りたいと言いながらもひたすら自らの姿を隠し続ける女性との間に生まれる、少し歪んだ形の愛の物語です。

作品自体はイタリアで生まれたものではあるのですが、作中では英語のみが扱われています。また、映画に出演するキャストたちもイタリア人は1人として存在せず、オーストラリア人、イギリス人、オランダ人、カナダ人、アイルランド人、エチオピア人と、様々な国から集まった俳優たちが一同に会しています。

監督と脚本は、海の上のピアニストニュー・シネマ・パラダイスなどを手掛けたジュゼッペ・トルナトーレ氏で、文化人としての一面もあるトルナトーレ氏だからこそ描けたとも言える、芸術品と恋愛を上手くマッチさせた作品に仕上がりました。

日本では2013年12月の映画公開から3年足らず、2014年8月のDVD&ブルーレイの発売から約1年半で、Huluでの配信がスタートしました。そのため、世界観なども現代とさほど変わらず、スマートフォンの操作に悩む初老の男性の姿など、人によっては感情移入しやすいシーンも随所に散りばめられています。

あらすじ

鑑定士と顔のない依頼人

美術品の鑑定士でもあり、オークショニアでもあるヴァージル・オールドマンは、テレビ出演のオファーが来るほどの実力を持った人物。執務室には多くのプレゼントが届けられ、世界有数の美術館からも仕事の依頼が来る。自分が欲している女性の絵を不正に近い形で入手していることを除けば、文句なしで実力派の鑑定士だ。

そんな彼の元に、1本の電話をかける女性。彼女は自分の両親が死んだため、遺言通り彼に鑑定の依頼をしたのだ。話の内容から気が乗らないヴァージルは渋々屋敷へと向かったものの、屋敷には鍵がかかったままで、その日は敷地に入ることすらできなかった。

後日、交通事故に巻き込まれたため、連絡を取ることができなかったと泣きながら謝る女性。ヴァージルは部屋の外にも聞こえる声で「二度と連絡をしてくるな」などと怒鳴り散らすが、電話の最中に口にした彼女の言葉が気になり、ヴァージルの助手を名乗って屋敷に再び足を運ぶ。

管理人と会うことはできたが、またしても屋敷で依頼主と顔を合わすことがなかったヴァージル。しかし、屋敷の中には自分好みの絵画、不思議な歯車など、気になるアイテムがいくつも眠っていた。結局、彼女と対面することなく、そして彼女に半ば押し切られる形で美術品の目録を作ることになる。

ところが、契約書へのサインという重要な約束があっても、彼女は一向に顔を出そうとしない。ヴァージルは女性からかかってきた電話に鬱憤をぶちまけるが、その最中に電話の音声から聞こえてきたのは、屋敷内でしか聞こえるはずのない男性の声

質問を続けながら階段を上がり、広い部屋へと向かうと、今度は女性の怒鳴り声が響き渡った。それは電話のスピーカーからではなく、部屋中に反響する音だった。女性は夜の9時になったら電話をするようにとだけ言い残し、強引に通話は終了するのだが…。

Huluでの配信

字幕版のみ配信中!

(字) 鑑定士と顔のない依頼人(2時間11分)

出演者/キャスト

ヴァージル・オールドマン
ヴァージル・オールドマン…主人公。腕利きの鑑定士として活躍する一方、ビリーと手を組んで自分が欲しい絵を手中に収めている。
:ジェフリー・ラッシュ

クレア・イベットソン
クレア・イベットソン…屋敷に潜んでいる女性で、ヴァージルに美術品の依頼を行っている。人前には姿を表さない。
:シルビア・フークス

ビリー・ホイッスラー
ビリー・ホイッスラー…ヴァージルと長い付き合いのある男性。画家を目指していたが、ヴァージルに才能を否定されていた。
:ドナルド・サザーランド

ロバート
ロバート…アナログな機械、デジタル機器に強い青年。機械周りだけでなく、ヴァージルが話す「友人の恋の相談」にも乗る。
:ジム・スタージェス

フレッド
フレッド…屋敷の管理人であり、クレアの両親の元使用人。彼女とは1度も会ったことがないが、必要最低限の情報を提供する。
:フィリップ・ジャクソン

小人症
小人症の女性…屋敷の向かい側に位置する飲食店に座る女性。常に数式や整数などを口にし続けている。
:キルナ・スタメル

感想

三次元に目覚める歪んだ恋

鑑定士と顔のない依頼人

アニメや漫画のキャラクターを「俺の嫁」と称する人たちの存在が広まるようになってから、かれこれ10年ほど経過いたしました。そのネットスラングでと称されるキャラクターたちは、基本的に萌え系と呼ばれるジャンルの絵が大半ですが、ヴァージルの場合は自分が生まれるより前に誕生した女性の絵画が嫁になっていました。

そういう意味では、ヴァージルはアニメ好きや漫画好きの人というより、武士が春画を大事に抱えていた時代の日本人に近い価値観を持っているかもしれません。ただ違うのは、溜まった煩悩を女性に吐き出すことが多かった春画のような扱い方をしなかったことであり、そもそも恋をしたこともなかった、という点です。

どれほどアニメに熱中している人でも、大半の人は過去に1度は人に恋をした経験があるはずです。それは幼稚園のころによく遊んだ友達であったり、高校在学中に高嶺の花と言われていた先輩かもしれません。もしかしたら、今働いている会社の上司、部下かもしれません。

ヴァージルはそのような普遍的な経験をすることなく大人になり、年を取り、世紀をまたいだ大昔の絵だけに心を奪われていました。そんな彼が、いきなり三次元の女性、もとい生身の女性に恋をするのです。恋に悩める高校生たちの姿を思い出したり想像すれば、ヴァージルがどうなるかは実に明白です。

さらに言ってしまえば、相手は顔も見えない上、情報通りなら自分にとって子供や孫の世代の若造。そんな彼女に心を乱されていくヴァージルの姿は、滑稽でもあり、純粋無垢でもあります。次第に私生活に影響が出てくるだけでなく、仕事でもミスが相次ぐようになり、かつてのヴァージルは徐々に失われていくのです。

鑑定士と顔のない依頼人は、日本から遠く離れたヨーロッパの国の、特殊な仕事をする老人が主人公の物語。しかし、人によってはあたかも自分が辿ってきた恋愛遍歴を再現しているようなデジャブを感じる作品になるかもしれません

読める話と予測不能な話

鑑定士と顔のない依頼人

勘が良い人であれば、この話の最後がどのような結末を迎えるのか、簡単に予想がつくことでしょう。あからさまな伏線らしいものは全くありません。しかし、ストーリー終盤にかけて一気に流れてくる情報の数々は、本当にラブストーリーの映画なのかと疑ってしまうほどでした。

ただ、5回以上見返しても、判断しきれない部分がありました。ミステリ-、ホラー、SFなどは、あえて作品が完結しても謎を残したままにするという手法を取り入れるものがありますが、今作は恋愛が題材になっているにも関わらず、そんなミステリーチックな要素を含んだ結末を迎えています。

鑑定士と顔のない依頼人の場合、物語の鍵となる終盤に流れてくる情報は突然やってきます。先ほどは「人によってはデジャブを感じる作品だ」と書きましたが、ストーリーに入り込んでいる人のほとんどは、おそらくこのシーンを境にヴァージルと同じ体験をすることになるでしょう。

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