Monster/モンスター【本格サイコ・スリラー・アニメをHuluで!】

概要

「Monster」は、「Masterキートン」「20世紀少年」など独特の世界感を描く浦沢直樹作品の1つ。

ベルリンの壁崩壊前の不安定な情勢にあったドイツとチェコを舞台に、児童虐待トラウマ猟奇的殺人医療倫理など、数多くのテーマを盛り込まれた本格サイコ・スリラー・アニメです。

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  • 第3回 手塚治虫文化賞 マンガ大賞(1999)
  • 第46回 小学館漫画賞青年一般部門(2000)

Hulu配信状況

  • 1シーズン 全74エピソード
  • 1エピソード24分
  • 全エピソード一挙配信中

あらすじ

日本人医師、天馬賢三は、ドイツ、デュッセルドルフのアイスラー記念病院で脳外科医として勤務していました。天馬は、院長の娘との婚約も決まり、その後の出世も約束されていたのです。

ある日、頭を撃たれた双子の兄が病院に担ぎ込まれました。天馬は、その難しい手術を成功させ、少年の一命を取り留めたのです。

しかし、その手術から9年後。双子の兄を助けたことにより、天馬の順風満帆な生活が逃亡生活に一転するとは誰にも予想できない事でした・・・。

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視聴して

小説のようなアニメ

時代背景や人物設定が綿密にされていて、大人だからこそ楽しめる内容になっています。天馬が医師として掲げていた「人間の命は平等」という信念など、考えさせられるテーマが詰まっているのです。

例えば、511キンダーハイムで行われていた”実験”は倫理的にあってはならない事。ですが、浦沢直樹のアニメだからこそ、完成された内容なのではないでしょうか。

サイコ感が凄い

このアニメの凄いところは、恐怖や狂気がキャラクターの目から感じ取ることができるところです。物語自体ゆっくりと進むのですが、心の動きが仕草や目の表現で一瞬で捉えることができるので作品にのめり込んでしまいます。まるで、自分もその恐怖の場面にいるかのように錯覚してしまうようです

銃撃シーンなど、血を見るシーンもあります。ですが、一番は、心理的に恐怖へと追い込んでいく独特の世界観が印象的です。もしかしたら、ノンフィクションなのではという、疑問さえ浮かんできてしまいます。

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本当のMonster

「Monster」のモンスターは、ハロウィンに出てくるようなモンスターではありません。現実的に存在しうる、人間の闇から生まれるモンスターです。

作品内のモンスターは、平穏な心を持つ者には見えないような存在でした。そして、同じような心の闇を持つ者にとっては、モンスターはカリスマ的存在だったのです。ですから、モンスターが指示を出さずとも、モンスターを崇拝する者たちは自殺をしたり、殺人を犯してしまいました。

しかし、このモンスターを創り上げたのは、511キンダーハイムの”教育”なのではないでしょうか。そうすると、一番のモンスターは511キンダーハイムの創設者達という事になるのかもしれません。

登場人物/声優

天馬周辺の人々

  • 役:天馬賢三(てんまけんぞう)
    声:木内秀信(きうちひでのぶ)
    正義感・責任感が強く、医者としての技術も高く、周りから慕われていた。
  • 役:ディーター
    声:竹内順子(たけうちじゅんこ)
    ベルリンにあった511キンダーハイム元関係者の里子で虐待を受けていたところを、天馬に助けられた。
  • 役:ユーリウス・ライヒワイン
    声:永井一郎(ながいいちろう)
    元国境警察の警察医。精神分析医で天馬の大学での恩師でもある。

511キンダーハイム関係者

出身者

  • 役:ヨハン・リーベルト”怪物”
    声:佐々木望(ささきのぞむ)
    幼い頃、頭に銃弾を撃ち込まれ、天馬の手術により一命を取り留める。容姿端麗、頭脳明晰にカリスマ性を持ち合わせ印象に残るはずなのだが、空気の様に痕跡を消してしまう。
  • 役:ニナ・フォルトナー/アンナ・リーベルト
    声:能登麻美子(のとまみこ)
    ヨハンの双子の妹。優しい養父母の下に”幸せに”育っていたはずだったが、幼少の辛い記憶が蘇り恐ろしい真実を知る事となる。
  • 役:ヴォルフガング・グリマー/ノイマイヤー
    声:田中秀幸(たなかひでゆき)
    フリージャーナリストと名乗り、自身も511キンダーハイム出身者であるが、その頃の記憶がほとんどない。511キンダーハイムについて調べていくうちに、ヨハンや天馬と出会う事となる。
  • 役:ロベルト/アルフレート・バウル/アドルフ・ラインハルト
    声:勝部演之(かつべのぶゆき)
    511キンダーハイム出身で殺人のプロ。グリマーに名前を覚えていてくれと頼んだ。週一回のココアが大好きだった。
  • 役:クリストフ・ジーヴァニッヒ
    声:広中雅志(ひろなかまさし)
    ジーヴァニッヒ財閥の御曹司。511キンダーハイム事件でのたった1人の生存者。”悪魔の弟子”と呼ばれる。

創設関係者

  • 役:フランツ・ボナパルタ/クラウス・ポッペ
    声:野沢那智(のざわなち)
    心理学者・脳外科であり、絵本作家。チェコスロバキア秘密警察の元大尉。エミル・シェーベヤコブ・ファロベック、ヘルムート・フォス等多数の作家名を持つ。”エリートを育てる為の教育”の計画を打ち立てた主要人物だったが、当時の関係者を毒殺し逃走する。
  • 役:ペトル・チャペック
    声:田中信夫(たなかのぶお)
    ボナパルタの直属の部下。フランツの”計画”を続行する者の1人。
  • 役:ヘルムート・ヴォルフ
    声:北村弘一(きたむらこういち)
    旧東ドイツの将校。ヨハンとアンナの名付け親でフランツの”計画”を続行する者の1人。
  • 役:ギュンター・ゲーデリッツ
    声:家弓家正(かゆみいえまさ)
    ドレスデン大学教授。ヨハンの事をアドルフ・ヒトラー以上と崇拝するが、ヨハンの顔や居場所さえ分からなかった。フランツの”計画”を続行する者の1人。
  • 役:赤ん坊(本名不明)
    声:熊倉一雄(くまくらかずお)
    フランクフルトを牛耳る大物だが、フランツの”計画”首謀者達から支持を受ける地位にいる。

翻弄された人々

  • 役:ハンス・ゲオルク・シューバルト
    声:羽佐間道夫(はざまみちお)
    バイエルン州の経済界における大物。かつては”バイエルンの吸血鬼”と呼ばれていたが、年老いてかつて愛した高級娼婦とその息子の事を迎え入れなかったことを悔いている。
  • 役:カール・ノイマン/カール・シューバルト
    声:関智一(せきともかず)
    ハンス・ゲオルク・シューバルトの息子。
  • 役:ミハイル・イワーノヴィッチ・ペドロフ
    /ラインハルト・ビーアマン

    声:大塚周夫(おおつかちかお)
    511キンダーハイムの院長だった。プラハで無許可の孤児院を経営していた。グリマーにかつてのキンダーハイムの教育が続けられていると誤解されたが、ミハイルは過去の教育になかった”愛情”を込めて子供たちに接していた。

天馬を追う人々

  • 役:エヴァ・ハイネマン
    声:小山茉美(こやままみ)
    天馬の元フィアンセ。人生をめちゃくちゃにされたとして、天馬に憎愛の念を持ち追っていた。
  • 役:ハインリッヒ・ルンゲ
    声:磯部勉(いそべつとむ)
    ドイツ連邦捜査局警部。キーボードを叩くような指先で驚異的な記憶力を持ち、天馬をアイスラー記念病院での医師殺人事件の容疑者として追っていく。

天馬の協力者

  • 役:ヤコプ・マウラー
    声:秋元羊介(あきもとようすけ)
    ハイデルベルク・ポスト新聞社の記者。
  • 役:ヒューゴー・ベルンハルト
    声:山野史人(やまのふびと)
    腕利きの元傭兵。天馬に射撃の特訓をした。
  • 役:フリッツ・ヴァーデマン
    声:大林隆介(おおばやしりゅうすけ)
    敏腕弁護士。父親のスパイ疑惑を冤罪と立証したが、天馬を追ううちに父親がボナパルタと関係していたことを知る。

理解を深めるに

絵本「なまえのないかいぶつ」

この絵本は、チェコスロバキア出身のエミル・シューべが描いたものです。実は、このエミル・シューべは「Monster」の作者である、浦沢直樹によって作り出された作者と絵本でした。

ですが、その内容や絵本事態も作品内において重要な意味を持ち、なくてはならない存在です。グリム童話や日本昔話の様に、残忍で恐怖にも変わる意味を込めた絵本は、善悪や教訓を含んでいます。

そう考えると、この絵本は教訓にはならず、ヨハンのお手本となってしまったのでしょうか。そして、自分の名前を忘れたり、感情をなくしたりする511キンダーハイムの教育は、どれだけ非人道的なものであったのかと考えさせられます。

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遺伝か環境か

Nature-Nurture

Nature-Nurtureとは、遺伝か環境かという意味で、人間の人格形成は遺伝によるものが大きいのか、それとも環境に影響されることが大きいのかと古くから心理学において問われてきた質問です。

鶏が先か、卵が先かの問いに少し似ているかもしれません。心理学業界では、未だに問われている問題で、どちらか一方だけが要因となることは難しいと考えられています。

双子の被験者

双子のヨハンとニナは、511キンダーハイムの教育方法の成果を見るための被験者だったのではないでしょうか。どちらかに”教育”を受けされ、もう1人には”教育”を受けさせない。そうすることで、その”教育”が子供の人格形成に影響を与えたか確認したかったのでしょう。実際にあったら、恐ろしい事です。

双子は、心身の痛みなどを共有する実験結果が多く報告されています。実験者達の誤算ともいえるのは、ヨハンとニナも心身の痛みを共有して、子供という事もあって記憶が混乱した事です。この誤算が、”モンスター(怪物)”を生み出した原因と考えてもおかしくありません。

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ヨハネの黙示録

エピソード1は、ヨハネの黙示録、第13章1-4が引用から始まります。ヨハネの黙示録とは、新約聖書の最後にある聖典で、唯一、予言的意味合いを含んでいるのです。

ヨハネ黙示録の意味

ヨハネの黙示録を簡単に要約してみます。

「10本の角、7つの頭をもつ1匹の獣が海から降り立った。竜が力と権力を獣に与える。人々は竜を崇拝し、獣をも崇拝するようになる。人々は、誰が獣のようになれるか。誰が獣と戦えるかと言った。」

この文章を読むと、”長いものには巻かれろ”という、力のある者には従えということわざを思い浮かべます。抵抗したところで、勝てず、傷を負うだけ。それならば、いっそ従った方が身のためという意味です。つまり、獣を崇める事を正当化して、自分の身を守ったのではないでしょうか。

作品内での意味

この獣の事を、ヨハンにみたてたのでしょうか。そう考えると、責任感が強い天馬がヨハンを探しに行った意味が分かる気がします。

また、ヨハネの黙示録は、世界の終わりを告げる予言的な意味合いを含んでいました。もしかしたら、”Monster”がこの世界終わりにするほどの力があると、言いたかったのではないでしょうか。

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