オサマ・ビン・ラディンを追う「ゼロ・ダーク・サーティ」huluで配信中!

映画が作られるまで

ゼロ・ダーク・サーティ

ゼロ・ダーク・サーティは、ハート・ロッカーなどの監督としても知られるキャスリン・ビグロー氏が制作した作品で、オサマ・ビン・ラディンをどのようにして追い詰め、そして殺害するまでに至ったのかを伝える映画です。故に、原作は史実です。

ドキュメンタリー作品とは違い、普通の映画と同じタッチで描かれ、実際に起きた出来事を織り交ぜながらストーリーが進行していきます。もちろん、殺害時の様子含め、すべての真相に明らかになったわけではないので、一部にはフィクションも含まれています

実は、映画に関する新たな情報が昨年に公開されています。それは、主人公らが所属し、物語の舞台にもなったCIAが、映画制作にどれだけ協力していたのか、というものでした。

元々ビグロー監督はビン・ラディンの捕獲作戦が失敗した時のことを描く予定で、当時のCIA長官は作品への協力を約束。しかし、この約束をしたのは2010年のことであり、2011年にビン・ラディンは殺害されます。結局、当初の構想はボツとなり、根っこから物語を作り変えることになりました。

ビグロー監督らは、実際にビン・ラディンの殺害に関わった職員らと交流する場を持つなど、最終的にはCIAとの共作と言っていいほどの協力体制が作られていきました。リアリティのある再現映画は、こうして作られていったようです。

現実とのリンク

ゼロ・ダーク・サーティ

テロに関する生々しい情報などは、実際の出来事をそのまま引用しているものもあります。冒頭では2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生したときのことを紹介。被害者と思しき人々の電話越しの肉声などが使われ、あの日の出来事が起点となっていることを色濃く印象づけます。

作中で取り上げられたのはビン・ラディンの故郷でもあるサウジアラビアで起きた事件、2005年に発生したイギリスの同時爆破テロ事件、2008年に発生したイスラマバードのホテルでのテロ事件などがあり、一部の事件は登場人物の動きにも大きく影響を与えます

テロ以外でも、CIAの拷問に関する情報に、オバマ大統領が言及しているシーンが使われるなど、当時の様子を鮮明に描写しています。また、直接的な描写はありませんが、劇中ではパキスタンとの関係が悪化したことも取り上げられ、大使館の外で横断幕を掲げる人たちの姿もありました。

あらすじ

ゼロ・ダーク・サーティ

世界貿易センタービルの倒壊後、アメリカはアルカイダを率いるウサマ・ビン・ラディンを追っていた。しかし、彼を匿うタリバン政権を崩壊させ、各国とも連携しながら網を張ったが、足取りは一向につかめないままでいた。

CIAの分析官で、上層部からも一定の評価を得ているマヤは、イスラマバード支局へ転属となる。ビン・ラディンを追うべく、尋問の立会人となり、ビデオを執念深く漁り、どうにかして彼に辿り着くヒントを得ようとする。

執念が功を奏し、アブ・アフメドという重要な人物の存在を掴んだが、ビン・ラディンと同じく彼の消息は不明。CIAが人知れず行っていた虐待も表沙汰になり、しまいには仲間を失ってしまう事件も起きてしまう。信用ガタ落ちのCIAでは、ピリピリとした空気が張り詰めるようになった。

しかし、ある埋もれた資料がきっかけとなり、再びビン・ラディンに辿り着く手段を見つける。携帯電話の電波を掴み、不規則な行動パターンから再び執念で捜索を続け、たどり着いたのは都心から離れた地域にある豪邸だった。

ホワイトハウス、エリア51、パキスタン、そしてCIA本部。国の敵であるオサマ・ビン・ラディンの殺害作戦は、多くの組織と人々を巻き込みながら、秘密裏に動き始める。

huluでの配信

字幕版、吹替版ともに配信中!

(字) ゼロ・ダーク・サーティ(2時間37分)
(吹) ゼロ・ダーク・サーティ(2時間37分)

出演者/キャスト

マヤ
マヤ…主人公。CIAの分析官で、イスラマバード支局の新米でありながら、ビン・ラディンの殺害を目的とした仕事で頭角を現す。
:ジェシカ・チャステイン

ダニエル
ダニエル…CIAで諜報などを担当。電波傍受などの活動だけでなく、捕虜に対する尋問、拷問なども行う。
:ジェイソン・クラーク

ジェシカ
ジェシカ…マヤの同僚。ビン・ラディンを見つけるため、マヤたちとともに情報収集などの仕事に従事する。
:ジェニファー・イーリー

ジョセフ・ブラッドレイ
ジョセフ・ブラッドレイ…イスラマバード支局長。時が経つにつれ、ビン・ラディンの確保や殺害に疑問を持つようになる。
:カイル・チャンドラー

アンマル
アンマル…イスラマバード支局配属後、マヤが出会ったビン・ラディン側の人物。あらゆる形で拷問を受け、関係者の居場所を吐くよう命じられる。
:レダ・カテブ

アブ・アフメド…ウサマ・ビン・ラディンの連絡係と言われる人物。容疑者らの証言からしかプロファイリングできず、マヤたちが苦戦する。

ウサマ・ビン・ラディン…アルカイダを率いたテロ組織のリーダー。何度もアメリカなどに攻撃を仕掛け、アメリカ同時多発テロの首謀者とされている。
:リッキー・セコン

感想

CIAという名のマフィア

ゼロ・ダーク・サーティ

冒頭で書いたとおり、ゼロ・ダーク・サーティには拷問を行うシーンがあります。映画公開後には、アメリカで一部の議員が抗議するなど、描写については議論も交わされました。

劇中では両手両足を拘束し、立ったままにさせるのは基本の姿勢。尋問を行う部屋では音楽を爆音で流し、質問を行う時には濡れた厚いタオルで顔を覆います。きちんと質問に答えられなかったら木箱の中に詰め込まれてしまうなど、人によっては死んだほうがマシだと思ってしまうほどの苦痛を与えられています。

目の前にターゲットがいなくても、彼らの冷酷さが目立ちます。マヤを紹介するシーンで、チャンドラーの台詞は日本語の字幕で「冷血」と書かれ、吹き替えでは「冷血漢な女」と言い換えられていましたが、彼自身が発した言葉は「She is a killer.」です。

また、大使館での会議のシーンではFuckという単語が何度も飛び出し、大声で「殺す標的を見つけるのがお前らの仕事だ」と発破をかけます。関係者の足取りすらつかめていないことを考えると当然の怒りだとは思うのですが、台詞だけ抜き取って和訳したら、まるでVシネマです。

ここがシリアスなシーンであることは間違いありません。当時の状況を考えると上司が怒っているのも事実かもしれません。ただ、こんな台詞の言い回しでよくCIAからゴーサインから出たものだと、ストーリーとは全く関係ないことで感心をしてしまいました。

地味さが伝えるリアル

ゼロ・ダーク・サーティ

今年公開され、大きな反響を呼んだ日本映画があります。庵野秀明氏が手がけたゴジラの新シリーズ「シン・ゴジラ」です。出演した俳優の人数などにも注目が集まりましたが、派手さが微塵もない会議シーンも話題になりました。

ゼロ・ダーク・サーティにも、アメリカ映画にしては異様に物静かなシーンがあります。特に終盤、ビン・ラディンが潜伏している豪邸へ突入した後は、BGMもかからずに淡々と住民を殺害したり、室内を物色するシーンが続きます。

もしもこの場面をエクスペンダブルズなどで再現したら、少なく見積もってもゼロ・ダーク・サーティの50倍は騒がしくなると思います。しかし、あくまでもこれは米軍の作戦行動の再現。わずかな声と銃声だけが鳴り響くシーンが作られることで、まるで自分も作戦に参加しているような臨場感が伝わってきます。

両手でも抱えきれないほどの輝かしい賞を受賞し、アルマゲドンやアニーなどが受賞してしまったラジー賞にノミネートすらされなかったのは、こういったリアルさが評価されているからなのかもしれません。

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