『残響のテロル』をhuluで視聴した感想と作品紹介

作品概要

残響のテロル

本作は2014年にフジテレビの「ノイタミナ」枠で放送された深夜アニメです。
ある目的からテロ行為を繰り広げる二人の男子高校生と、そんな彼らと行動を共にすることになった孤独な女子高生を描いています。ジャンルはクライムサスペンスです。

監督は渡辺信一郎。そして音楽は菅野よう子が担当してます。同コンビが手がけた作品は今作の他に『カウボーイビバップ』(1998年)、『坂道のアポロン』(2012年)があり、アニメファンの中では名の知れたコンビです。

今作は第18回文化メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選出、フランスで開催されたJapan Expoにおいてダルマドール・アニメ(金のダルマ賞アニメ部門)を受賞、そして2015年10月には舞台化されるなど高い評価を得ています。
しかしその一方中国では、本作が暴力や犯罪行為を助長する作品だとして規制の対象になりました(後述)。

スタッフについて

今作は監督に渡辺信一郎が、そして音楽に菅野よう子が担当することもアニメファンの間で話題となりました。詳しく見てみましょう。

渡辺信一郎

初監督作品は1994年の『マクロスプラス』。これ以降、『カウボーイビバップ』(1998年)、『サムライチャンプルー』(2004年)、『坂道のアポロン』(2012年)等、ヒット作品の監督を担当しています。
中でも、2004年に制作されたオムニバスアニメーション作品『アニマトリックス』では、参加監督の中で最多となる2本の作品の監督を手がけるなど、世界的にも評価の高いアニメーターです。
彼が手がける作品はスタイリッシュな演出と音楽を用いることが特徴的であり、本作でも高い音楽的センスが伺えます。

菅野よう子

アニメのみならず、ゲーム、実写ドラマや映画、そしてCM音楽まで手がける知る人ぞ知る大ベテラン。広告音楽、アニメ音楽関連、また実写映画音楽における数々の賞を取っており、その数は10個にも及びます。
アニメ音楽最初の作品は『マクロスプラス』この作品以降、アニメサントラ界の流れが変わったと言われるほど彼女が残した功績は大きく、数々のクリエーターに影響を与えました。
古今東西様々なジャンルの音楽を守備範囲内としており、クライアントが言語化できない作品の気風などを捉え、それを音楽として表現することが可能であり、多くの関係者から信頼を得ています。

中国政府からの批判

本作は先述した通り、高校生によるテロ行為を描いています。
この作風が中国文化部によって暴力や犯罪行為を賛美かつ助長するものだとして批判。同作品をネット上で配信しているサイトに対して「極めて不快」だと規制するように働きかけました。

本作の他にも日本のアニメが38作品(2015年時)が規制の対象となっております。規制の理由としては、暴力描写が著しいもの、性的描写が過激なもの、テロや国家に対する反逆を美化するものを挙げています。

しかし、日本人の我々からするとその判断に疑問を持ちざるを得ないと思うのですが、いかがでしょうか?
中国政府の判断が正しいものであるか否か、ご自身の目で確かめてみてください。

全体のあらすじ

青森県にある核燃料再処理施設からプロトニウムが強奪される。華麗な手口で強奪に成功した犯行グループは、たった二人の若い男で構成されていた。犯人の一人は現場に「VON」という謎の暗号めいたものを残していた。

それから半年後の東京。三島リサが通う高校に二人の男子が転校してくる。九重新久見冬二だ。実は彼らは青森でプロトニウムを強奪した犯人であった。
彼らはスピンクス1号・2号を名乗り、東京の各地で爆弾テロを敢行。動画サイトに犯行予告と共に、爆弾を仕掛けた場所をなぞなぞで教える動画を配信していた。
人を食った態度と大胆不敵な犯行に、警察のメンツは丸つぶれとなる。対応が後手となる警察だったが、一人だけスピンクスと同等に渡り合える人物がいた。
元警視庁捜査一課の柴崎健次郎だ。彼はスピンクスが出題したなぞなぞを解き、彼らの目論見を防いでいく。

そんな中、事態を重く見たアメリカ政府は一人の原子力科学者を派遣する。それは九重たちと因縁深い女・ハイヴだった。

九重たちテログループと、柴崎率いる警察、そしてハイヴという三つ巴の戦いが始まる。果たして九重たちの目的はなんなのであろうか。

登場人物紹介

九重新(ここのえ あらた)

声:石川界人
声:石川界人

主人公の一人。年齢は17歳。頭脳明晰で常に冷静沈着な性格であり、その様子からリサは「氷のような瞳」を持っていると感じている。
冬二からはナインと呼ばれている。過去起こったある出来事からトラウマを抱えており、その時の様子が度々フラッシュバックし悩まされている様子。

久見冬二(ひさみ とうじ)

声:斉藤壮馬
声:斉藤壮馬

もう一人の主人公。年齢は九重と同じ17歳。九重とは逆に明るく無垢な性格をしており、リサからは「太陽のような笑顔」と表現される。記憶術、身体能力、バイクを操る技量に長けている。
九重からはツエルヴと呼ばれ、これは彼らの過去の出来事に起因していることが推察される。

三島リサ

声:種崎敦美
声:種崎敦美

九重たちが転校してきた高校に通うごく普通の少女。しかし学校では同級生からのいじめが、家庭では育児ノイローゼ気味の母親からの執拗な干渉があり、どこにも自分の居場所がないと感じている。
ひょんなことから九重らと行動を共にすることになる。

柴崎健次郎(しばざき けんじろう)

声:咲野俊介
声:咲野俊介

警視庁の文書課に勤務する刑事。以前は捜査一課の敏腕刑事であったが、過去に起きたトラブルのため現在の部署に左遷されていた。スピンクスが出題したなぞなぞの答えにいち早く気づいたことから、その頭脳の高さを認められ再び捜査一課に復帰。スピンクスと対決することになる。

ハイブ

声:潘めぐみ
声:潘めぐみ

核緊急支援部隊(NEST)所属の原子力科学者。日本でのスピンクステロ事件を受けてアメリカ政府より派遣された。
スピンクス逮捕のためには民間人に犠牲が生じることに一切のためらいがない冷酷非道な人物。過去に九重たちとの繋がりがあることが示唆されている。
第5話より登場。

第1話あらすじ

青森県の核燃料再処理施設からたった二人の人物によってプロトニウムが強奪される。

それから半年後の東京。
先の強奪事件の犯人である九重新久見冬二は都内の高校に転校生としてやってきた。そこで出会ったのは同級生からいじめを受けている三島リサ。彼女は家庭でも育児ノイローゼ気味の母親からの執拗な干渉もあり、どこにも自分の居場所がない状況であった。
そんな彼女が、過去の出会ったある人物たちとダブって見えた九重たちは彼女を気にかける。

一方、警視庁の文書課に勤める柴崎健次郎は無気力な日々を送っていた。そんな彼の同僚が動画配信サイトから奇妙な動画を見つけてくる。
それは九重と冬二扮するスピンクス1号・2号からの犯行予告とも取れる内容。事態を静観している柴崎であったが次の日、彼らが予告した通り爆破事件が起きるのであった。

第1話を視聴した感想

高校生が爆破テロを起こすという過激な内容から、中国では規制がかかった本作品。
実際に視聴してみると、表現の自由の範疇に入る内容であり、全く的外れな判断であることは言うに及びません。
ですが当然、私はテロ行為に賛同する思想を持っているわけではありません。

現代に生きる若者なら誰もが感じる自分の身が置かれた環境に対する不満、未来への漠然とした不安に端を発する閉塞感。
それらに抗う若者の物語。これがこの作品のテーマにあるように見受けられました。
それは特に三島リサというごく普通の女子生徒が物語に絡んでいることから明白でしょう。
彼女が抱える問題は非常に現実的です。そんな彼女がテロという過激な行動を起こす主人公たちと行動を共にした時、彼女が抱える問題は解決するのでしょうか。今後の描かれ方が非常に気になります。

気になるといえば、九重たちの目的。テロとはある思想によって行われるものですから、彼らにも目的はあるはずです。
残念ながら第1話では、それは断片的にしか明かされていません。

しかし、これだけははっきりと言えます。主人公たちの行為は紛れもない犯罪行為です。彼らはいわばダークヒーロー。とても重たいラストになることは明白です。
圧倒的な実力を誇る製作陣によるスタイリッシュな映像や音楽で目や耳を楽しませてくれますが、悲痛な印象をどことなく感じさせます。

これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人それぞれ。
私は本作視聴後、深い感傷が心の中に残りました。これほど影響力のある作品はそうそうないことでしょう。

huluでの配信

第1シーズン全11エピソード配信中(1話あたり23分)

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