『帰ってきた時効警察』 huluで視聴した感想など

作品概要

帰ってきた時効警察

こちらのドラマは2007年にテレビ朝日系列で深夜に放送されました。
前年に放送された『時効警察』の続編です。
今作から新たなキャラクターとして、小出早織扮する真加出(マカデ)が登場しますが、物語の構成は前作と全く同じです。

総武警察署の時効管理課に所属する警察官・霧山修一郎(演:オダギリジョー)が、彼に恋心を寄せるが見向きもされない交通課の婦警・三日月しずか(演:麻生久美子)とともに、趣味で時効済みの事件を調査する様を描いています。

本作も前作同様、ミステリーの形式を採っています。
しかし、事件の犯人は毎回必ず各話のゲストであることは明らかです。よって本ドラマも、主人公の霧山が「どのようにして犯人が仕掛けたトリックを解明するか」に主題が置かれた倒叙ものに分類されます。

ただし、トリックや事件そのものの謎は弱く、時にギャグにも捉えられる真相など、コメディ色が濃厚です。
本ドラマもミステリーとして観ると肩透かしを食らうので、コメディドラマとして観るべきでしょう

今作も前作に引きづづき、三木聡園子温ケラリーノ・サンドロヴィッチ山田あかねが脚本を務めていますが、今回新たに主人公を演じるオダギリジョーが脚本を務めている点にも注目です。

ちなみに、本ドラマ終了から3年後、監督・脚本三木聡、主演オダギリジョーのミステリードラマ『熱海の捜査官』が制作されました。
この作品には、時効警察で登場した多くの俳優が出演しています。

huluでの配信

  • 本作『帰ってきた時効警察』(全9話)
  • 前作『時効警察』(全9話)
  • 関連作品『熱海の捜査官』(全8話)

シリーズのあらすじ

前作から1年。総武警察署の時効管理課の警察官・霧山修一郎は相変わらずの資金難のため、時効を迎えた未解決事件を捜査するという趣味に取り組めないでいた。
一方、三日月しずかも霧山との距離を縮めることができずにこの1年を過ごしていた。

相変わらずの時効管理課の面々たち。

そんな中、新人の真加出が新たに配属される。

霧山は、真加出を競馬へと誘う。競馬経験がない真加出のビギナーズラックに期待してのことだった。
結果は見事的中。大金を手にする霧山。

こうして、彼は再び一風変わった趣味へと身を投じるのであった。

帰ってきた時効警察

視聴した感想

相変わらずの面々に安心する

前作『時効警察』に引き続き視聴した本ドラマ。前作でも感じたのですが、このドラマの登場人物は全く人間的に成長しません

主人公の霧山は数々の事件を解決して人間の闇の部分に多く触れているのですが、相変わらず飄々としてます。

しかし、特にそう言えるのがヒロインの三日月しずか。

彼女は、霧山に恋しているのですが二人の距離は、前作の1話目と全く変わっていません
今作の第1話は、彼女の一人語りから物語が始まるのですが、

「あれから1年。霧山くんとは特に何もきっかけがないまま、時が過ぎてしまったのだー」

いや、相変わらず過ぎでしょ!と思わずツッコミを入れてしまいました(笑)

このように、登場人物の関係性が全く変わらない点。これぞコメディというべきか、まるでサザエさんやちびまる子ちゃんを見ているような安心感を覚えます

新たに真加出という女性が登場し、三日月との熾烈な恋バトルが繰り広げられるかに期待できるのですが、おそらく何もないでしょう。
多分、最終回を迎えても二人の間はこのまま何もない筈です。

若干、物語を見せる方向にシフトチェンジか

今作も前作に続いて、多数の脚本家がそれぞれの話を担当するといった手法を取っています
ですので、話によって脚本家の個性が出ていてバラエティに富んでいるのですが、若干軌道修正が入ったように見受けられます

それは、ミステリー部分を強化しているようなのです。
前作であまりに弱すぎたミステリー部分。今作でもその根本はあまり変わらないのですが、より前作に比べて複雑な事件に見えるような演出が入り、また、霧山が手掛かりをコツコツと集めていく描写を丁寧に描いています

これはシリーズ全体を指揮した三木聡の意向でしょうか。

前作の第8話で強烈な個性を発揮したケラリーノ・サンドロヴィッチさえ、おとなしくなっている印象が見受けらるのです。

それでもご安心を

もともと、今シリーズの脚本家にミステリー畑の人はいませんし、専門家が監修しているわけでもありません。

「難しい事件」をフリにして実にバカバカしく、笑える真相ばかりとなっています。

各話の脚本・演出家リスト

今作も前作同様完全1話完結型。前の話を観ていないと支障をきたすといったことはありません。
ですので、このリストを参考に好きな脚本家(演出家)の話を観てみてください。
ただし前述した通り、今作では全体的に物語を見せることに重点を置いていますので、前作でイマイチと感じた脚本家(演出家)でも今作では良いと感じる可能性もありますし、逆も然りです。

  1. 脚本・演出:三木聡
  2. 脚本・演出:三木聡
  3. 脚本・演出:園子温
  4. 脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
  5. 脚本:吉田玲子麻生学、演出:麻生学
  6. 脚本・演出:園子温
  7. 脚本:山田あかね、演出:安見悟朗
  8. 脚本・演出:オダギリジョー
  9. 脚本・演出:三木聡

著者が個人的に選ぶおすすめエピソード

ここでは、著者が個人的に選ぶおすすめエピソードベスト3をご紹介します。
簡単にあらすじと感想を述べていますので、ご視聴の際の参考にしてください。

第3話『えっ!?真犯人は霧山くん!?』

脚本・演出:園子温
帰ってきた時効警察

あらすじ

時効を迎えた「沈みがち人形殺人事件」。

二人の女流漫画家が生んだキャラクター・沈みがち人形が大ヒットし、キャラクターの著作権をめぐり二人は揉めていた。そんな中、同キャラクター生み出した内の一人が死亡する。

その現場にはあまりに多くの不可解な点があった。これは被害者のダイイングメッセージか、それとも犯人が仕組んだ罠か。

霧山は調査を開始するが、そんな霧山にピタリと張り付く男たちの影があった。

感想

個性的なキャラクターが数多く登場するこの作品。被害者も犯人も、そして霧山を監視する謎の組織もみんなぶっ飛んでいて、見ていて楽しいです。

それは時効課の面々が霞むほど。

しかし、結局著者のハートを射止めたのは、オダギリジョーの顔芸でしょうか。

第4話『催眠術は、推理小説にはタブーだと言っても過言ではないのに・・・』

脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
帰ってきた時効警察

あらすじ

人気絶頂の女流推理作家が密室で死んでいるのが発見された「本格女流推理小説家密室殺人事件」。

関係者の中に、三日月しずかの同級生の女がいた。

霧山はこの女を犯人だと睨むが、三日月はそんな彼に反発する。

感想

前シリーズでも個人的に一番笑えたケラリーノ作品。

主人公たちの行きつけの定食屋が再び登場し、さらに進化しています

また、三日月しずかが何故か歌手として活躍するなど、シュールさも絶好調。
他にも三日月をめちゃめちゃにイジっている点が最高に笑えます

その代わり、事件のトリックは無理がありすぎる上に、あまり笑えないという欠点もあります。

第5話『幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ』

脚本:吉田玲子麻生学、演出:麻生学
帰ってきた時効警察

あらすじ

一世を風靡していた双子の女優・黒井姉妹。その姉が死んでいるのが楽屋で発見された。

被害者の側には妹が立っていた。しかし発見者が警察を連れて再び現場を訪れた時、姉も妹も姿を消していた。
さらに、のちの捜査で妹のアリバイが立証される。

霧山はこの「女優黒井桜子の神隠し事件」を調査するのであった。

感想

前項で述べた無茶苦茶な真相が楽しめる本作品。

双子はよくミステリーの題材に使われますが、そこはコメディ。よくもまあこんなデタラメな事件を思いつくなと感心してしまいました。

また、他の話に比べて、小ネタを散りばめているというよりも、キャラクターのエピソードや設定で笑いを取っていく点が特徴的です

たまたま3、4、5と続いてしまいましたが、他の作品もどれも僅差で面白く一定の水準をクリアしています。

他にも、オダギリジョーが脚本・演出を手掛けたエピソードも、幻想的に振り切ることで逆にシュールギャグになるという真新しい演出が見られオススメです。

登場人物/キャスト

前作から引き続き出演している方々は、下記の記事をご覧ください。

『時効警察』huluで視聴した感想

役:真加出(まかで)
演:小出早織
同課に新しく配属された新人

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