『時効警察』huluで視聴した感想

時効警察 作品概要

こちらの作品は2006年にテレビ朝日系列で深夜に放送されました。
深夜ドラマでは初のATP賞テレビドラマグランプリドラマ部門最優秀賞を受賞しています。

オダギリジョー扮する趣味で時効を迎えた未解決事件を調査する男霧山修一郎と、麻生久美子扮する彼に恋愛感情を持ちながらも全く相手にされない女・三日月しずかの活躍を描いたミステリーコメディドラマです。

連続ドラマとしては珍しく、脚本・監督に三木聡岩松了園子温ケラリーノ・サンドロヴィッチなど多くの脚本家が名を連ね、各話において担当する脚本家の特色が色濃く出ています

また、本ドラマはミステリーに分類されますが、毎回犯人がゲスト出演者であることは明確で、主人公の霧山がどうやって犯人を特定するのに至ったかを描く、倒叙ものの色合いが濃くなっています(同様の手法にテレビドラマ『古畑任三郎シリーズ』が挙げられます)

しかし、アリバイトリックやダイイングメッセージ解明に至る推理や事件そのものなどは、ご都合主義的で非常に陳腐(時にはギャグになっている)なので、ミステリーというよりコメディドラマとして観る方がいいでしょう

ちなみに、本ドラマは人気を博し、続編である『帰ってきた時効警察』が、またシリーズ全体を指揮した三木聡の監督・脚本による『熱海の捜査官』(主役は同じくオダギリジョー)が制作されました。

huluでの配信

  • 『時効警察』全9話
  • 続編『帰ってきた時効警察』(全9話)
  • 関連作品『熱海の捜査官』(全8話)

時効警察 シリーズのあらすじ

総武警察署の時効管理課(架空の部署)では、時効となった未解決事件の資料を管理する部署。そこに勤務する警察官・霧山修一郎(演:オダギリジョー)は自分が趣味を持っていないことに悩んでいた。
上司から鶴でも折ってみるかと言われるがしっくりこない。
そんな時、時効管理課に届けられた未解決事件の資料。

それを見た霧山は「これを趣味にすればいいんだ」と思いつく。

こうして霧山は、彼に恋心を抱く交通課の婦警・三日月しずか(演:麻生久美子)を巻き込んで、未解決事件を捜査するという一風変わった趣味に興じるのであった。

時効警察

時効警察 視聴した感想

本作は脱力系コメディ

いろんなミステリードラマは数あれど、ここまで肩の力を抜いて気楽に観れられるものはなかなかないでしょう
それは未解決事件を”趣味”で捜査するという主人公の性質からも言えます。

事件解決場面、犯人は自分のうちに秘める被害者への憎悪や憎しみを吐露します。しんみりしそうな場面で、霧山は言うのです。

「あくまでも、私が趣味でやってくることですので、これで終わりです」

定番では大変重たくなりがちな場面も、霧山の飄々とした態度があっさりと空気を断ち切ります。犯人が拍子抜けするくらいにです。

そこがなんとも痛快で新鮮

本来なら、殺人事件ですから被害者がいます。いくら時効が成立しても被害者の気持ちを考えるといたたまれなくなる場面。
しかし霧山は犯人を一切糾弾しませんし、さらには事件のことは誰にも言いませんと「誰にも言いませんカード」にサインして犯人に渡すのです。
犯人のこれからの生活を、応援する節もあるように見受けられます。

現実的に考えると不謹慎な場面ですが、これこそコメディがなせる表現でしょう。
本ドラマが脱力系コメディと称される理由がここにあります。

このように、肩の力を抜いてリラックスして楽しめる作品をお探しの方には大変おすすめです。

多くの脚本家が参加する故に

本ドラマの特徴に、延べ6名の脚本家がそれぞれ各話を担当しているという点が挙げられます
これによって同一のドラマでありながら、回によって趣が大きく異なるという現象が起こります。

特に、本作はコメディ。笑いの趣味は千差満別。

つまり、この話はイマイチだったけど、この話は面白かったという差が大きくなるのです。
ですのでこれから観られる方は、例えその話が自分の肌に合わなかったとしても、諦めないで欲しいのです

そんな時は、担当する脚本家を見てどの話を視聴するか選んで観てください。きっと、自分の笑いセンスにあった話があると思います。

本ドラマは完全に一話完結型。飛ばし飛ばしで観ても、視聴に全く支障はありません!
(ただし、1話目は必ず見た方がいいでしょう。物語の設定と登場人物の関係性が説明されますから)

各話の担当する脚本家・演出家をまとめました。

  1. 脚本・演出、三木聡
  2. 脚本・演出、三木聡
  3. 脚本・演出、岩松了
  4. 脚本・演出、園子温
  5. 脚本、高山直也・塚本連平、演出、塚本連平
  6. 脚本・演出、園子温
  7. 脚本、岩松了、演出、塚本連平
  8. 脚本、ケラリーノ・サンドロヴィッチ山田あかね、演出、ケラリーノ・サンドロヴィッチ
  9. 脚本・演出、三木聡

 

また次項では、著者が個人的に選ぶおすすめエピソードのあらすじと感想を簡単にご紹介します。
視聴の際の参考にしてください。

著者が個人的に選ぶおすすめエピソード

第3話『百万人に無視されても、一人振り向いてくれれば人はしあわせ・・・じゃない?』

脚本・演出、岩松了
時効警察

あらすじ

湾岸戦争勃発時に発生した「丸閥商事社員轢死事件」。丸閥商事に勤める社員が駅のホームから落下。ホームに滑り込んだ電車に轢かれ死亡した。
一緒にホームに立っていた同僚に殺人の容疑がかかるが、やがて捜査は打ち切られる。
なぜなら「彼は誤ってホームに落ちたのです」と、売店に勤める女が証言したからだった。
果たして真実やいかに。

感想

こちらは演者としても出演している岩松了が脚本・演出を担当した話。
演者の演技やセリフ回しがいちいち面白く、シンプルに「面白い人総集合」といった感じです。さすが俳優としても活躍する岩松了らしい演出だと言えます。

第5話『キッスで殺せ!死の接吻は甘かったのかも?』

脚本、高山直也塚本連平、演出、塚本連平
時効警察

あらすじ

カリスマ歌手・本郷高志が王様ゲーム中に女性とキスをした直後に死亡した。
警察は毒殺の可能性を疑うが体内から毒物が検出されず捜査は難航。時効が成立した。
捜査を進める霧山。彼は、本郷の妻と、本郷の付き人である男の証言が食い違っていることに気づく。
果たして本郷を殺したのはどちらか?また、どうやって殺したのであろうか?

感想

カリスマ歌手である本郷高志という男が登場するのですが、完全に長渕剛のパロディ
被害者に全く哀れみの感情が湧きません。これぞコメディ。
ミステリーとしても、ミステリアスで、怪しい登場人物が二人いるという点で魅力的なのですが、真相が実に馬鹿馬鹿しい
そのギャップに笑ってしまいました。

第8話『桜咲く、合格通知は、死への招待状?』

脚本、ケラリーノ・サンドロヴィッチ山田あかね、演出、ケラリーノ・サンドロヴィッチ
時効警察

あらすじ

大学入試に合格した女子高生が、友人と合格祝いのパーティーの後の帰り道、何者かに考察される事件が起こる。
霧島は直前まで一緒にいた友人に容疑の的を絞る。

感想

おそらく本ドラマ一、脚本家のセンスが光った作品ではないでしょうか。
意味もなく登場人物たちに取り付く小動物や、突然現れる音楽隊など、シュールの連発&ゴリ押し。
創作物って自由なんだなあという感慨すら覚えます。
有名になる前の真木よう子が登場するのですが、彼女に施された小ネタが個人的に一番笑いました。
全作を通して一番笑える話がこれだと思います

ちなみにこの話を担当したケラリーノ・サンドロヴィッチは芸名で、国籍は日本です。

いかがだったでしょうか?
あらすじを紹介するということで、その回のメインである事件について記したのですが、正直あまり関係ありません
事件部分はメインにしてメインにあらず、話の中でいかにネタを仕込めるかがこのドラマの醍醐味です。

ですので、第1話を観た後は上に挙げた話を気軽に選んでみてください。
きっと気にいる話があると思います。

時効警察 登場人物/キャスト

役:霧山修一郎(きりやま しゅういちろう)
演:オダギリジョー
未解決事件を趣味で捜査する警察官

役:三日月しずか(みかづき しずか)
演:麻生久美子
霧山に恋心を寄せる交通課の警察官

役:熊本(くまもと)
演:岩松了
霧山が配属されている時効管理課の課長。

役:又来(またらい)
演:ふせえり
同課の警察官

役:サネイエ
演:江口のりこ
同課の警察官

役:十文字疾風(じゅうもんじ はやて)
演:豊原功補
刑事。霧山と同期

役:蜂須賀(はちすか)
演:緋田康人
刑事。十文字の上司

役:諸沢(もろさわ)
演:光石研
鑑識官

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