『SPEC〜翔〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件対策係事件簿』

作品概要

2010年10月から12月にかけて放送された連続ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件対策係事件簿〜』の続編
本ドラマは、シリーズ三作目の映画『劇場版〜天〜』の公開に先駆け2012年4月1日に放送されたスペシャルドラマである。
連続ドラマの最終回で繰り広げられた事件の黒幕との対決から1年後、療養中であった瀬文が未詳に復帰するところから描かれる。
物語はSPECホルダー黒ずくめの男による事件の解明を中心に展開。また、連続ドラマの最終回の黒幕との対決時に一体何があったのか、そして当麻の持つ秘密が明らかにされる。そして、物語ラストでは、劇場版『天』に登場するSPEC組織の事件へと引き継ぐ構成になっている。

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huluでの配信について

1エピソード、1時間32分

関連作品

  • 前作『SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件対策係事件簿〜』(全10エピソード)
  • スピンオフ作品『SPEC〜零〜/警視庁公安部公安第五課 未詳事件対策係事件簿』(1エピソード)
  • 同世界観『ケイゾク』(全11エピソード)
  • ケイゾクの続編『ケイゾク/特別編 〜死を契約する呪いの樹〜』(1エピソード)

いずれもhuluにて配信中

 

前作未視聴の方は

こちらの作品。シリーズの2作品目ということで、本作から見ても楽しめるのかという不安があるかと思います。
結論から言いますと・・・

前作から見ないと意味がわかりません!

本ドラマの冒頭、前作で起こった出来事を振り返る映像が挟み込まれていますが、非常に短く説明もろくにされていません
完全に前作を観た人に向けられたドラマです。ですので、本作を観る前に必ず前作を視聴することを強くお勧めします。

よってこれ以降の「あらすじ」や「感想」などでは、前作のネタバレを含んでいますのでご注意ください

あらすじ

SPECホルダー(超能力者)たちによる事件に巻き込まれ、その黒幕である地居との死闘から1年後。
目の負傷ため療養休暇中の瀬文の元に当麻が迎えに来た。未詳では、新たな係長として市柳が就き、野々村は係長待遇に降格、そして新たな捜査員として吉川が補充されていた。

一方、黒ずくめの男が街中でマシンガンを乱射する事件が起こる。その被害者の中に、かつて当麻たちが対決したSPECホルダーのサトリがいた。
黒ずくめの男は、瞬間移動の能力を持っているという。唯一、犯人の顔を見たのは女子高生の久遠望
未詳は、犯人による暗殺から久遠を守るため彼女を保護することに。
しかし、犯人の能力に後手を取らざるを得ない警察の面々。

そんな危機を脱するため、当麻は自身のSPECを解放するのであった

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感想

話が破綻している?

数々の賞を受賞し、DVD、ブルーレイの売り上げがその年の売り上げ1位を獲得するなど、業界内外で高い評価を得たドラマの続編ということもあって大注目の本作。
サブタイトルにある『〜翔〜』は起承転結の「承」を意味しています。それもあって本作は、前作を知らない方を全く受け付けない内容になっています。
ただし、前作ファンが納得するものかと言われると、それも厳しい印象

話の辻褄が合わないところがあるのです
物語の中盤、当麻の能力が明らかにされます。この能力が強すぎるのです。話の主軸である事件が一気に解決できるほどの能力。劇中犯人もそのことについて言及しているのですが、当麻はなぜか能力を正しく使いません

その理由が全く説明されていないのです

これは話をすぐに終わらせたくない製作者側の都合だというのは明らかでしょう。
これが本作の大き過ぎる欠点であると言えます

ただし、このことは製作者も分かっているようで、わざわざ犯人が当麻を馬鹿呼ばわりしている点が見逃せません。
本作は、連続ドラマ版から劇場版へと橋渡しするいわば「繋ぎ」の作品。製作者もそういう意識があるのでしょう。だから破綻していてもそのままGOサインを出してしまう。
ですので視聴者も多大な期待をせずに観ることをお勧めします

小ネタに関して

また、前作ではこれでもかというほど盛り込まれた、演出家・堤幸彦による小ネタが控えめとなっている点にも言及せざるを得ません。

著者は前作の第1話に関する記事で「隙あらば視聴者をもてなしてくれる」と表現しました。
これは裏を返すと物語の没入感を薄めるうざったい演出と取ることもできます。
実際コラムニストの今井舞は、「全てが『これ、面白いでしょ』の押しつけ」と週刊文集のドラマ記事で批判しています。

このような声に配慮したかは分かりませんが、小ネタの数が減っており、また、小ネタがあったとしても控えめとなっております。

このように小ネタを楽しみにしていたファンにとっては、残念なものとなっておりますが、逆に著者には好意的に映りました

物語を見せることに注力したのだと捉えたからです

また、小ネタが減っているとは言っても全くないわけではありません。というよりもむしろ、緩急がはっきりしています
話を見せたいときにはさりげなく、緊張感を緩めたいときには大胆にといった具合にです。
つまり、緊張と緩和をうまく活用することができており、小ネタを挟むテクニックが向上しています

登場人物の内面に深く切り込んでいる

いろいろと不満な点を述べましたが、この作品で楽しむべき点はやはり主人公たちの内面を描こうとしている点でしょう

前作の終盤では、当麻と瀬文の絆といった点に多くの時間を割くようになっていました。
本作でもそれを引き継いでいます。

事件の犯人は一(にのまえ)ではないかと睨む瀬文。一方、そうではないと確信する当麻。
明らかに隠し事をしている当麻に対して、瀬文は不信感を抱いています。前作で力を合わせて黒幕を退治した二人が、再びバラバラになってしまうのです。

しかし、当麻の秘密とその覚悟を知ることで、二人の絆は再生していきます。

この王道の展開に、従来からのファンは安心して本作を楽しむことできるでしょう

本作はファンサービス作品

いかがでしたでしょうか?話が破綻している点や、小ネタが減っている点など不満点は挙げましたが、その小ネタを挟むテクニックが向上しており、主人公の絆を丁寧に描いているところが評価できる本作品。
劇場版への助走ということで、本シリーズのファンには外すことができない作品となっております。
あとはご自身の目でご確認ください。

登場人物紹介

当麻紗綾(とうま さや)/戸田恵梨香

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本作の主人公の一人。IQ201、京都大学理学部卒の天才。
前作の最終回でSPECホルダーであることを匂わせており、本作ではその秘密が明かされる。

瀬文焚流(せぶみ たける)/加瀬亮

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本作の主人公の一人。元警視庁特殊部隊の小隊長ならではの身体能力でSPECホルダーとも生身で対決する。

一十一(にのまえ じゅういち)/神木隆之介

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常人の数万倍のスピードで移動することができるSPECを持つ。前作で瀕死の状態のまま行方不明となった。
今作に登場する黒ずくめの男が瞬間移動の能力を持つことから、正体が一(にのまえ)ではないかと推測されているが、当麻はそれを否定している。
正体は当麻の実の弟であることが前作で明かされた。

その他

役:野々村光太郎(ののむら こうたろう)
演:竜雷太
未詳の係長であったが、係長待遇に降格した

役:S(えす)
演:
野々村に指令を与える謎の人物。姿は現さない。その正体は『ケイゾク』の主人公、柴田であると推察される。

役:市柳賢蔵(いちやなぎ けんぞう)
演:でんでん
新たに未詳の係長に任命されたカツラを被った男

役:吉川州(きっかわ しゅう)
演:北村一輝
新たに未詳にやってきた捜査員

役:サトリ
演:真野恵里菜
前作にも登場した人の心を読むことができる女

役:久遠望(くおん のぞみ)
演:谷村美月
黒ずくめの男によって両親を殺害された女子高生。

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