「臨床犯罪学者 火村英生の推理」huluで視聴した感想

概要

有栖川有栖による人気推理小説シリーズ「火村シリーズ」のドラマ版。
フィールドワークと称して実際の殺人事件を推理する犯罪学者・火村英生と、その友人の推理作家・有栖川有栖原作者と同姓同名)が難事件を解決します。
また、長編『朱色の研究』に登場する貴島朱美や、短編『異形の客』、『地下室の処刑』に登場するカルト教団・シャングリラ十字軍、そして短編『アポロンのナイフ』に登場する謎の少年が、縦軸として全編にわたり登場しドラマを盛り上げている点も注目です

原作について

1992年に発表された『46番目の密室』を皮切りに、現在まで長・短編含む30以上の作品がある人気シリーズ
作者の有栖川有栖は火村シリーズの一作である『マレー鉄道の謎』日本推理作家協会賞を受賞しています。

huluでの配信

日本テレビ系列で放送された全10話と、huluでのみ独占配信された短編another story)の3話、そしてDVD&BD発売記念で配信されたメイキング映像が楽しめます。

登場人物の紹介

火村英生

火村英生

演:斎藤工
本作の探偵役。
普段は英都大学で教鞭を取る准教授。専門は犯罪社会学。
フィールドワークと称して実際の犯罪現場に赴き、事件を推理する
その姿から友人の有栖川は彼を臨床犯罪学者と呼んでいる。
どうして犯罪に興味を持ったのか聞かれた際、「人を殺したいと思ったから」と答える。また、事件を推理する際は自分が犯行を起こすところを想像する。そして、夢の中で人を殺す。
このように、社会的な肩書きや経歴とは裏腹に、一歩道を踏み外すとそのまま転げ落ちてしまうような危なさを持っている

有栖川有栖

火村英生

演:窪田正孝
火村英生の友人の推理作家。略称はアリス。また、本作の語り役でもある。
火村英生の助手として捜査現場に同行している
しかしその実際は、友人でもある火村が犯罪者側になってしまわないようにと、いわば火村と社会をつなぎとめる役割を担っていると自負している。
普段は飄々としており、殺人現場でも軽口を叩くなど天然な振る舞いが目立つ。しかし、犯人を目の前にすると怒りの感情を露わにするといった情熱漢な一面も持つ。

貴島朱美

火村英生

演:山本美月
火村英生が教鞭を取る英都大学の学生。
普段は仲の良い友人の前では明るく振舞っているが、心に何かトラウマを抱えている様子が見て取れる
ミステリアスな火村に対してどこか共感を持っており、度々一人で学生食堂にいる火村に話しかけている。
第6話と第7話で描かれる『朱色の研究』では重要な役割を担う人物

諸星沙奈江

火村英生

演:長谷川京子
カルト教団シャングリラ十字軍のリーダー。
警察に拘留中であり手も足も出ないはずであるが、取り調べる検事を翻弄するなど心理戦に長けている
リーダー無き後もシャングリラ十字軍の活動が衰えていないところから、絶対的なカリスマ性を持っていることが伺える。
終盤で物語を左右する重要人物

その他

役:篠宮時絵
演:夏木マリ
火村の下宿先の大家

役:坂亦清音
演:小野寺晃良
謎の少年

役:鍋島警部
演:京都府警警部

役:小野希
演:優香
警部補

役:坂下恵一
演:清水一希
巡査部長

役:八十田宗則
演:マキタスポーツ
鑑識員

役:松野貴子
演:堀口ひかる
英都大学学生

役:渋谷千尋
演:松永渚
同学生

第1話あらすじ

犯罪社会学の准教授である火村英生は、友人である推理作家の有栖川有栖とともにフィールドワークと称して実際の犯罪現場に介入、数々の難事件を解決していた
そんな彼らに京都府警も絶大な信頼を寄せており、良き相談係として度々彼らに協力を仰ぐ関係であった。

火村英生

そんなある日、二件の連続通り魔殺人事件が発生する。
二件とも被害者は同じ刃物で殺害されており、口には何かが書かれた白い紙が入れられていた

事件は毎週火曜日に起こっている。
火村は次の火曜日に第3の殺人が起こるのではないかと推理する。

そして火村の読み通り3番目の殺人事件が起こった
被害者の口の中にはこれまでの被害者同様白い紙が。しかし今度は何が書かれてあるか読みとれる。
そこに書かれた文字は「NIGHT PROWLER

火村英生

これは『絶叫城』というテレビゲームの登場人物であり、犯人はこのゲームの知識がある人物であると思われた。
火村や警察は、このゲームを中心に捜査を展開することに。

しかし、第4の事件は意外な形で起こってしまう
次の火曜まであと3日という段階で起こったのだ。

これまでの殺人事件と明らかに違う第4の事件。
しかも被害者の口の中には「GAME OVER」の文字が。
『絶叫城』では4人の登場人物が死ぬとゲームオーバーとなるのだった。

本当にゲームオーバーなのか?連続通り魔犯の勝利なのだろうか?
火村英生は「この犯罪は美しくない」といい、事件の全容を推理する。

火村英生

原作ファンの著者が第1話を視聴した感想

実は著者は原作のシリーズを約8割(全部じゃなくてすみません)読み込んでいる原作ファンであります
そんな原作ファンから見た本ドラマの感想をお届けします

オリジナルキャストがgood

原作は主に、火村と有栖川の二人を中心に物語が進んでいきます。

30代の男中心の物語がなんとも汗臭く、それを「やおいもの」として楽しんでる一部のファンがいるくらいでした(著者は全く意識したことありませんでしたが)。

テレビドラマにするには画面映えを意識する必要がありますから、女性キャラをどう絡めていくかという問題が付きまといます

そこで本作がドラマになると聞き、原作ファンは「火村かアリス、どちらかが女性になっていたら嫌だな」という懸念があったのです。

しかし蓋を開けてみると、火村もアリスも原作通り。

代わりに京都府警の警部補小野希と、シャングリラ十字軍のリーダー諸星沙奈江というオリジナルキャラクターを、また長編『朱色の研究』に一回だけ登場した貴島朱美をメインで登場させることで画面映えという問題を解決していました。

これは原作ファンにとって大変うれしい!
原作を改悪する映像作品が多いなか、製作者の原作リスペクトが感じられます。

またこちらもドラマオリジナルキャラクターの、生瀬勝久演じる鍋島警部。
火村に事件の捜査をお願いするため頭を下げる鍋島に、それを快く思わない小野が咎めると「(プライドなんて)あるかいそんなもん!あるんわな、犯人を逮捕したい。それだけや!」

火村英生

めちゃめちゃかっこいいじゃないですか!

このように、原作を大切にすることで、魅力あるオリジナルキャラクターが生まれる。とてもいい相乗効果になっています

斎藤工演じる火村英生について

基本的に原作リスペクトが感じられる本ドラマですが、斎藤工演じる火村英生にだけ違和感を感じざるを得ません

本ドラマの火村は事件の全体を見通せた時(犯人がわかった時)、「この犯罪は美しくない」とつぶやきます。

原作の火村は犯罪に美しさは求めていません。また、ニヤリと笑いながら犯罪者を狩るような真似はしません。
事件が面白いからと一人で笑っているシーンがあるのですが、その姿はまさにサイコパス
原作の火村は決してヤバい表情を表には出しません

ドラマ化ということで、どうしても火村のうちに秘めているものを顕在化させる必要があったのでしょう。しかし、この演出はいただけないなと思いました

しかしこれは原作ファンの見方。斎藤工の演技がひどいわけでもないので、原作を知らない方にとっては特別気になるものではないかもしれません

窪田正孝演じるアリスについて

窪田正孝演じる有栖川有栖に関して疑問に思う原作ファンは少ないように感じました
原作では有栖川有栖の視点で物語が進んでいくので、有栖川がズレた発言をしてもそれが薄まるように感じられます。
しかし、客観的に見るとこのドラマのような有栖川になるのでしょう。
つまり、原作にとても近い、もしくは原作のクセを濃縮した有栖川になっています

ちなみに、原作者有栖川有栖が描くもう一つのシリーズ「学生アリスシリーズ」に登場する有栖川有栖(混乱してませんか?)を窪田正孝が演じても違和感がないように思えます。
そういった点でも彼に好感を持てます

原作ファンでも楽しめる

いかがでしたでしょうか?
今回、キャラクターを中心に感想を述べましたが、事件やその推理の過程はほぼ原作通りとなっており、高い評価を得ている人気シリーズをしっかりと映像化されている点も言及しておきます。
まとめると、本ドラマは原作ファンでも概ね満足できる内容となっています。
大変おすすめです!

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