概要

宮部みゆきの同名長編小説を原作としたミステリードラマ。2013年7月〜8月までTBS系の月曜ミステリーシアター枠で放送されました。

バスジャックに巻き込まれた主人公たちが、事件後も残された数々の謎を調査するうちに、かつて日本中を席巻したある有名事件へとたどり着きます

悪は伝染する」をキーワードに、人間なら誰しも心の内に持つ悪が顕在化するまでの過程を描いている本作品。
ドラマ内では1660年にレンプラントによって描かれた『聖ペテロの否認』を、過去に犯した罪を悔い改める者の象徴として扱っています。

他にも1635年にジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる『ダイヤのエースを持ついかさま師』を始め、様々な絵画がドラマ内に登場し、物語の陰鬱さを盛り上げています。

実はこの作品、シリーズの2作品目に当たります。
前作は『名もなき毒』。こちらもhuluで視聴可能です。気になる方は前作をチェックするといいでしょう。

原作

宮部みゆき著『ペテロの葬列』

huluでの配信

1シーズン全11話配信(47分。初回のみ1時間33分)

前作『名もなき毒』

ペテロの葬列
1シーズン全11話(48分)

第1話のあらすじ

今多コンツェルン広報室副編集長を務める杉村三郎(演:小泉孝太郎)は、取材への帰り道、上司や同僚と共にバスジャックに遭遇してしまう。

しかしこのバスジャック、巷にあふれるような、普通の性質のものではなかった

犯人は拳銃を持った老人(演:長塚京三)。彼の柔和な語り口調、紳士的なもの腰、終いには人質となった被害者たちに慰謝料を払ういう言い分に、やがて人質たちと彼の間に連帯感のような不思議な空気が生まれる

拳銃よりも、ただ言葉のみで場を支配したのだ。

ペテロの葬列
ペテロの葬列

しかし、その雰囲気に屈しないただ一人の人物がいた。

杉村の上司、編集長の園田瑛子(演:室井滋)だけは犯人に敵意を剥き出しに、誰よりも今の状況に危機感を募らせ、そして次第に疲弊していく。
それを見かねた犯人にバスから降りるよう指示された時、園田は老人にこう告げる。

「あなたのような人を知ってますよ」

それに対し、

「私はああいう連中の同類ではありません」と応える老人。

二人は一体どんな関係なのだろうか。それを明かさないままバスを降りる園田。

やがて老人はバスジャックの目的を話す。

それは金銭の要求ではなかった。

彼の目的は「世の中の一部の人間にとって重要な『3悪人』を警察に見つけ出してもらい、この場に連れてきてほしい」というものだった。

そして突入する警察隊。事件はあっけない幕切れを遂げる。

一体犯人の老人は何者だったのか?「3悪人」の正体は?
杉村たちは、大きな謎を抱えたままバスを後にする

第1話を視聴した感想

前作の『名もなき毒』を未視聴の著者ですが、今作を観るのに支障はなかったように思います。
第1話のみ1時間33分ありますので、冒頭をたっぷり使い、登場人物や関係性など紹介しています。
話のメインであるバスジャック事件までの約15分間。これをテンポが悪いと退屈に感じるか、物語を楽しむための助走ととるか、観る方個人の好みによると思います。
著者は特に気になりませんでした。

と言うより今作はミステリー作品

どこに後々重要となる伏線が張られているのか分かりません。どんな些細な情報も見逃さないぞと集中して観ていました。

こういう見方が苦手な方にはあまり向いてないかもしれませんね。

そしてメインのバスジャック事件。

ペテロの葬列

ここは大変面白かったです

バスジャック犯であるにも関わらず、老人が人質達との間に連帯感を生み出すまでの過程が実に丁寧に描かれています。
このあり得ない異様な現象を可能にする脚本と、それを見事に形にした長塚京三の演技が見ものです。

紳士的で温和な語りと、時折ちらつかせる拳銃。アメとムチを巧みに使い分ける老人ですが、正体は第1話では明かされません。
その掌握術に、著者は宗教家か詐欺師ではないかと推察したのですが、どうでしょうか。
第2話以降が気になります。

さらに編集長園田と老人の関係性、意味深な表情を浮かべる登場人物など、続きが気になる演出がたくさん散りばめられています。
そのため第1話を一度見ると続きが気なって第2話、第3話と視聴する手が止まらなくなります!

お時間がある方限定かもしれませんが、是非試しにご覧下さい!

不気味な絵画たち

今作には原作でも同様、『聖ペテロの否認』が登場しますが、その他にもドラマ版オリジナルの演出として数々の絵画が登場します。簡単にまとめました。

『聖ペテロの否認』

ペテロの葬列

原作にも登場し、またストーリーのメインとも関わる重要な絵画。
作者はレンブラント・ファン・レイン(1640-1669)。

イエスの弟子のリーダー格あるペテロだったが、イエスの受難の際、「あの人(イエス)のことを知りません」とイエスを裏切ってしまう。
その後、自分の罪を悔い改めたペトロは自ら望み、逆かさ十字架の刑を受けた。

ドラマ内では、聖ペトロは罪を犯し、悔い改めた者の象徴であると説明している。

『ダイヤのエースを持ついかさま師』

ペテロの葬列

作者はジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593-1652)。
三人のイカサマ師がカードゲームで若い男を騙す様子が描かれている。

ドラマ内では登場人物が嘘を吐く時に度々カットインされる。特に中央の女性の目が不気味。どんな小さな嘘でもこの絵が登場することで、嘘の邪悪さを引き立てている。

『思春期』

ペテロの葬列

作者は『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンク(1963-1944)。
裸の少女がベッドに腰掛け、正面を見開いた目で見据えている。後ろには少女の影が彼女の不安感を表現している。

ドラマ内では、ある人物がこの絵と同じ構図で画面に映る。女性の不安感を表現する演出として登場する。

『巨大なレッドドラゴンとを日をまとう女』

ペテロの葬列

作者はウィリアム・ブレイク(1757-1827)。
聖母マリアが産み落とした赤子を、取って食おうとするレッドドラゴンを描いている。

ドラマではこの絵を、男性に虐げられている女性を描いていると捉えており、それに沿った場面で度々登場する。

登場人物(キャスト)

今多コンツェルン関係者

杉村三郎(演:小泉孝太郎)・・・主人公。広報部の副編集長
園田玲子(演:室井滋)・・・編集長
手島雄一郎(演:ムロツヨシ)・・・編集部員
間野京子(演:長谷川京子)・・・元エステティシャン。のちに広報部に入社。
杉村菜穂子(演:国仲涼子)・・・三郎の妻であり、今多会長の娘
椎名遥(演:岡本玲)・・・アルバイト編集部員
野本敦弘(演:犬飼貴丈)・・・アルバイト編集部員
井手正男(演:千葉哲也)・・・編集部員
今多嘉親(演:平幹二朗)・・・今多コンツェルン会長
森信宏(演:柴俊夫)・・・元常務取締役財務担当
橋本真佐彦(演:高橋一生)・・・広報部会長秘書室付

バスジャック事件関係者

佐藤一郎(演:長塚京三)・・・バスジャック犯
田中雄一郎(演:峰竜太)・・・人質。金属加工工場社長
迫田とよ子(演:島かおり)・・・人質。老婦人。
柴野和子(演:青山倫子)・・・人質。バス運転手。
坂本啓(演:細田善彦)・・・人質。青年。
前野メイ(演:清水富美加)・・・人質。パティシエ志望

最後に

いかがでしたでしょうか?
宮部みゆきの人気長編小説を忠実に映像化した本作品。一度見たらやめられない魅力がそこにあります。
摩訶不思議なバスジャック事件に最後まで目が離せません。

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