ガラスの花と壊す世界』は創作ユニット「Physics Point」のオリジナル企画『D.backup』(ディードットバックアップ)を原案とした劇場版アニメです。

  • 創作ユニット「Physics Point」公式サイト

URL:http://physicspoint.daa.jp/

  • 『ガラスの花と壊す世界』公式サイト

URL:http://garakowa.jp/

アニメ化までの経緯

2013年より『D.backup』はスタート。そこから世界観を表現したイラスト集やシナリオが生まれ、同年開催のポニーキャニオン主催「アニメ化大賞 powered by ポニーキャニオン」にて大賞を受賞したことがきっかけです。

変態王子と笑わない猫。』でおなじみのカントク氏がキャラクター原案、『AIR』『CLANNAD』を手掛けた志茂文彦氏が脚本を担当。

さらに『PSYCHO-PASS サイコパス 2』や『進撃の巨人』に携わった石浜真史氏が監督として、これらを『ソードアート・オンライン』を制作した株式会社A-1 Picturesが制作として据えています。

このように強力なスタッフ陣営のもとで制作され、一大プロジェクトとして映像化されたのが本作です。

さまざまなメディア展開

本作は志村おとの氏、平梅珠百合氏の二人で活動する創作ユニット「Physics Point」の創作物が原作ということもあり、ノベライズ・コミカライズ化なども行われています。

さらに映画本編のアナザーストーリーにあたる物語もあり、非常に多岐に渡って世界観を描いた企画でもあります。

Huluでの配信状況

Huluでも『ガラスの花と壊す世界』は配信されており、視聴時間は67分と映画作品としては手頃なボリュームとなっています。

それでは『ガラスの花と壊す世界』の個人的な感想を交えながら、ご紹介していきたいと思います。

『ガラスの花と壊す世界』あらすじ

「知識の箱」――そこは無数の世界、無数の時間、無数の人が存在する場所。
そこでデュアルドロシーと呼ばれる少女は、世界を侵食する存在「ウィルス」と戦っていた。
「侵食された世界は消去する」という役割を与えられた彼女たち。
そんな中、新たなウィルスの出現を感知する二人。
そこにはウィルスに襲われた少女の姿があった…。

感想

透明感のある世界と洗練されたグラフィック

イラストレーター・カントク氏がキャラクター原案を務めた本作はさすがと言うべきか、どのキャラクターも非常に魅力的で可愛く描かれています。そして世界観を表現する背景も、透明感のあるものばかり。

それらが上手く組み合わさることによって、作品の幻想的な雰囲気を良い具合に見せてくれています。個人的には「Physics Point」のグラフィック担当である平梅珠百合氏の原作イラストも好みだったりします。

また作中ではデュアルの可愛さは自分の中で断トツになっていますね! それぞれ可愛いのですが、デュアルは格別です。

やはり世界観に合った絵柄や作画というのは、物語に没入する上で大切な要素の一つ。シナリオも大事ですが見た目も大事。そういう意味では個人的にも作品にマッチしていると感じましたね。

元々が創作作品ということもあるためか、登場人物が少なめだったのは寂しいところでした。もっと色々な人物が見たい! という気持ちは強かったですね。

作中ではさまざまな場所が描かれるので、背景の美しさを堪能するのも一つオススメかと。

物語の背景に見え隠れする「真実」

冒頭から「えっ!?」と思うような描写からスタートする本作。ネタバレになってしまうので控えますが、「もしかしたらこの世界は……」と考えてしまうような描写や言動が多いです。

とは言え、そこまで難解な話ではないかなと。ただ尺の問題もあるのか、初見で設定を正しく理解することも簡単ではないかなと感じました。

矛盾しているような書き方ですが、「わかるようでわからない部分」もあったりと「自分の推測」も浮かばせながら視聴して補完していく感じかなと個人的には感じましたね。

最初から最後まで視聴しましたが、ちゃんと広げた風呂敷はしっかりと畳んである作品だとは思います。そういった意味では「大きなしこり」は残らないかなと。

個人的には「その後」が一体どうなったのか。そこが気になって仕方ないですね(笑)もし描かれるのであれば、と少し期待したいところ。

良くも悪くも「勿体無い」と思った部分

上にも述べてある通り、尺の関係上どうしても「勿体無さ」を個人的には感じてしまう部分がありました。

ここまで丁寧な世界観や設定があるのなら、もう少し深掘りして欲しい……とどうしても望んでしまいます。これは「良い」と感じるからこそ出てくる欲求で、タイトルにもある「世界」を深く知りたいというものですね。

特に前半部分は和気あいあいとした内容が多く、どちらかと言うと「キャラクターの魅力を堪能する!」といったシーンが多いので個人的にはこのシーンの比重を他へ回して欲しかったかなと。(デュアルが可愛いので惜しい部分でもありますが…!)

70分弱という限られた枠で描くには勿体無い! そう感じさせてくれた作品でした。普通にテレビシリーズとして放送されたらどんな風に仕上がるのか。ちょっと気になったりもします。

まとめ

視聴前はタイトルから連想していた「壊す世界」に関してはいろいろと巡らせていたものの、「ガラスの花」に関しては連想しきれなかったですね。

ですが「儚さ」と「繊細さ」を感じさせられ、感性に訴えかけてくれる内容だったこともあり、個人的には総じて好きな作品になりました。

ここまで色々と個人的な感想を述べましたが、映画を視聴して原作などに興味を持たれるのも良いかも知れません。私自身はコミカライズ、ノベライズ版に興味が持てましたのでアナザーストーリーなどにも触れてみようと考えています。

「Physics Point」のお二人はフリーゲームの制作や、他にもさまざまな作品を世に送り出している方々でもあるので、本作を通じたきっかけにしてみるのも良いかも知れません。

余談ですが『ゼロから始める魔法の書』にてゼロ役を務めた、花守ゆみりさんの劇場アニメ初出演・初主演作にもなっています。興味が有る方は是非一度ご視聴してみては如何でしょうか。
※声優・花守ゆみりさんは『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場』の佐藤心役、『あんハピ♪』の花小泉杏役なども務める人気声優

登場人物/キャスト

  • リモ

リモ/CV:花守 ゆみり

自分の正体を忘れた記憶喪失の少女。
「お花畑に、帰らないと」という言葉と名前のみ覚えている。
デュアルとドロシーを本当の姉妹のように大切に想っている。

  • デュアル

デュアル/CV:種田 梨沙

リモを救い、共に記憶を探す旅をする少女。
寡黙な性格をしているが、リモを通じてさまざまな感情が芽生える。
自分にとっての「世界」を向き合うようになっていく。

  • ドロシー

ドロシー/CV:佐倉 綾音

デュアルと共に、リモの記憶を探す旅に同行する少女。
口やかましい性格をしており、デュアルとは相棒のような関係。
彼女もまた、リモを通じてさまざまな感情や絆が芽生えるようになる。

  • スミレ

スミレ/CV:茅野 愛衣

ピアニストを夢見る少女。
コンクールで金賞を獲るほどの実力の持ち主。
ロンドンへの留学も決まっており、着実に夢へ向かっている。

  • ダニエル・ドーソン

ダニエル・ドーソン/CV:高橋 伸也

ロンドンに住んでいるプログラマーの男性。
「ヴァイオレット・オペレーティングシステム(ViOS)」の開発者でもある。
気さくで明るい人物。

  • ダイアナ

ダイアナ/CV:中村 綾

ダニエルの娘で、コンピュータに精通する女性。
ある信念から、地球環境の維持管理を考えるようになる。
父同様、非常に優秀なプログラマーでもある。

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