フランス映画というと、一般的にはオシャレなイメージが強く、例えばアメリのように現在においても一部で熱狂的なファンを持つ作品が少なくありません。そんな中、大衆映画的な立ち位置で1998年からスクリーンに登場した作品が、このTAXiシリーズです。

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第一作となる今作で、主人公を演じたサミー・ナセリのイメージは一気に定着し、彼を見るとスピード狂の運転手という印象を持つ人も少なくないかもしれません。また、署長役のベルナール・ファルシーも、他の作品で硬派な雰囲気の役をいくつも演じているものの、TAXiの影響でおちゃめなおじさんという印象が拭えずにいる方もいらっしゃるかもしれません。

そして今作を指揮したのが、フランスきっての名監督とも言えるリュック・ベンソンです。TAXiシリーズのみならず、96時間アーサー王シリーズレオンWASABIなど、日本に馴染みのある作品もいくつか手がけています。後に世に送り出されるTAXi3も、ある意味日本にゆかりのある作品となっています。

硬派な作品が多い中、ギャグネタをふんだんに盛り込んだ映画として、TAXiは何年もの期間に渡ってシリーズされていきます。その第一作目という意味でも、今作は楽しみがいがあります。なお、しばしばお色気シーンがありますが、今作は唯一思いきったお色気シーンがある作品にもなっています。

事実上の刑事ドラマ系

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TAXiシリーズワイルドスピード並みに多くの自動車がスタントなどとして使われることもあり、派手なカーアクションも満載なのですが、そもそものストーリーはタクシー運転手とダメな警官がダッグを組んで悪者をこらしめるという、よくありがちなストーリーでもあります。

ですが、ただ単に凸凹コンビが活躍するというシンプルな内容ではなく、アクの強い個性的なサブキャラクターたちも数多く登場します。そして何より、主人公が愛用するタクシーの改造ぶりも注目ポイントです。

今作ではよくある改造車程度に留まっていますが、作品が進んでいくに連れて改造ぶりが常軌を逸した物となり、架空の世界だからこそ可能な魔改造を楽しむことも出来ます。ワイルドスピードでは現実世界などに忠実に則った改造が行われていますが、時にタクシーではキャプテン翼アストロ球団を彷彿とさせるレベルの改造も行われているのです。

単なるカースタントをバリバリやるだけにとどまらず、このような空想科学読本チックな車の運転なども、ぜひ楽しんでいただきたいポイントです。

あらすじ

TAXi
あるピザ店で、従業員の送別会が開かれていた。送別されるダニエル・モラレースは、個人タクシーの運転手として働ける許可がようやく降りたため、店を辞めるのだった。退職翌日、6年待ちわびていたタクシー道具の一式を受け取り、運転手としての第一歩を歩み出す。

同じ頃、マルセイユ警察ではジベール署長が強盗団についての説明を行っていた。強盗を行う予定の銀行を警察へ事前に知らせるなど、挑発的な態度を取るドイツの窃盗集団を検挙するため、作戦を打ち立てていたのだった。その中には教習所で絞られていた警官、エミリアンの姿もあった。

エミリアンの母親を乗車させたことから、暴走運転の域を超えたタクシー運転がバレてしまい、免停処分を受けてしまうダニエル。しかし、どうしても警察の仲間を見返したいエミリアンは、ダニエルに窃盗集団検挙の協力を要請。無免許に目をつぶるという条件を持ちかけられたことで、助手席にエミリアンが居座り、車体にランプを付けらたりしながらも、ダニエルは再びタクシーの運転を始める。

無免許運転のタクシー運転手と、運転が下手すぎて免許を取得できない警官による、車を使った追走劇は、こうして幕を開けた。

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出演者/キャスト

サミー・ナセリ
ダニエル・モラレース主人公。デリバリーピザの従業員だったが、改造を重ねた車を乗り回し、タクシー業を営むようになる。
演:サミー・ナセリ

エミリアン
エミリアン…マルセイユ警察の警官。仕事でも私生活でもうまくいかないことが多く、同僚たちからは同情の眼差しで見られることも。
演:フレデリック・ディーファンタル

ペトラ
ペトラ…エミリアンが思いを寄せる女性警部。身長が高く、頭脳明晰。血縁者にドイツ人がいることを思わせる描写がある。
演:エマ・シェーベルイ

ペトラ
ジベール…マルセイユ警察の署長。ミスの多いエミリアンを叱る節がある一方、突拍子もない作戦を思いつき、失敗することが多い。
演:ベルナール・ファルシー

リリー
リリー…ダニエルの恋人。しばしば彼との情事を楽しもうとするが、ダニエルの仕事に関係する事柄が原因でほぼ邪魔される。
演:マリオン・コティヤール

カミーユ
カミーユ…描写されている中ではダニエルにとって初めての乗客であり、エミリアンの母親。エミリアンの勤め先をIBMと偽っている。
演:マヌエラ・グーレリ

TAXi
窃盗団リーダー…マルセイユ警察が標的とする数人組の強盗集団。挑発的な態度を取ることが多いが、自身も挑発に弱い。
演:リチャード・サメル

感想

全員が静かな登場人物

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静かな、というのはシリーズ通しての視点で述べた話なので、もしかしたらこの意見に同意していただけることはあまりないかもしれません。しかし、初めて見た作品がTAXi3だったため、やはり今作は大人しさをひしひしと感じざるを得ませんでした

少しネタバレになってしまいますが、あるシーンでは車が空を飛び、ある人物に至ってはロケットランチャーで敵を一網打尽にしようとするシーンもあります。ですが、今作で最も刺激的な描写は、恐らく中盤近くの銃撃シーンなのではないかと思っています。

第一作ということもあり、そこまで予算が避けなかったというのもあるのかもしれません。が、それにしてもフランスでのシリーズ最終作と比較すると、物静かな雰囲気が際立っています。

良くも悪くも普通の刑事ドラマだったTAXiが、どのようにして次回以降の破天荒な作品に仕上がっていくのか。その工程を楽しみながら見るのも、このシリーズの醍醐味のような気もしています。

作品通してのこち亀風味

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このTAXiシリーズは、日本でいう所のこち亀に近い部分があると、個人的には思っています。というのも、社会風刺などがふんだんに盛り込まれ、珍妙な自動車などが登場するといった設定も、どこかこち亀に似通っているからです。

もしかしたらアメリカいう所のシンプソンズなど、例えようがある作品は他にもいくつかあるかもしれません。ですが、この破天荒ぶりに一番近いもので、日本人に馴染みがある作品というと、どうしても両津勘吉の姿が浮かんできてしまいます。

ただ、両津の要素が盛り込まれているのはどちらかと言うと署長の方で、その型破りな作戦指揮などは、連載終盤にかけての両津のひらめきそのものと言っても過言ではないかもしれません。しかも、それを実写化してしまうというのが、TAXiの凄いところでもあります。

そして社会風刺的な部分で言うと、署長の発言にグッとくる人がいるかもしれません。ナチスドイツによるフランス陥落を遠巻きに口にし、ドイツへの一方的な恨みをコミカルに喋ってしまう署長。どこかリーガル・ハイっぽさを感じる署長の発言は、どこか痛快な部分もあります。

通常では絶対にありえないことが、いくつも折り重なるようにして起きるのが、フィクション物語の特権。フランスという異国であっても現実離れしているこのストーリーを、ぜひ余すこと無く楽しんでほしいです。

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