妄想代理人』は、2004年2月より『マッドハウス』が制作した、今敏氏の原作によるアニメ作品です。

監督であり、原作者でもある同氏は「パプリカ」「東京ゴッドファーザーズ」などのアニメ映画を手掛けた方でもあり、独特の作風を持っており、その世界観は昨今の「アニメらしさ」からは離れています。

しかし、その「らしさ」はアニメだからこそ出来る表現とばかりに感じられ、「流行り」よりも「作品のテイスト」を中心に作られているものが多く感じます。

その為、本作である『妄想代理人』もその独特の世界観が用意されていると言えるでしょう。

アニメは、2004年2月よりWOWOWにて全13話の構成で放送されました。

現在、Huluで『妄想代理人』は、全13話が配信され、視聴が可能となっています。

それでは『妄想代理人』の感想を交えながら、ご紹介していきたいと思います。

『妄想代理人』あらすじ

疲弊した社会を癒やす為、生まれた人気キャラクター「マロミ」は社会現象にまで至っていた。
そのマロミの生みの親“鷺月子”は心に闇を抱えていた。
そんな中、彼女に感化された人々は謎の通り魔“少年バット”に襲われる事件が次々と発生、市井の人々は次第に恐怖へ陥っていく……。

第1話「少年バット参上」 あらすじ

人気マスコット「マロミ」の生みの親“鷺月子”は、次回作に対するプレッシャーに悩みながら、期待や嫉妬に挟まれた生活を送っていた。
そんなある日の夜、月子はいつもの様に帰っていると、老婆のホームレスと遭遇する。
不気味さを覚え、その場を走り去る月子だが……。

感想

妄想代理人』を視聴した感想ですが、オープニングの時点で既にその独特さに意識を持って行かれました。

気付けば全13話を網羅していたのですが、その時に色々と作品に対しての発見があり、そういった意味でも楽しめました。

まず何よりも最初に目が行くのが、オープニング全編に渡って登場人物が「笑っている」ことが作品の印象を根付かせています。

登場人物は「笑顔」なのですが、決して楽しい雰囲気を纏っておらず、その中に平沢進氏の曲が更に、妙な空気感を作り上げていて、色々な意味で強烈でしたね。

それで居て、昨今の「萌え」とは離れたリアルタッチなデザインの為、生々しさに拍車を掛けています。

ただし、作品自体は単なるホラーではなく、ミステリー的な要素も含んでいるので、徐々に話が解明されていくことにとても面白味を感じました。

本作は「知る」ことの面白さが多々ありますが、あくまで白黒はっきりさせるのではなく、見た人の考え(妄想)として捉えて楽しめれば一番良いと思います。

そういった中で今敏氏が一体どういったものを描きたいのか、色々と膨らませていくのも良いかも知れません。

ネット上でも、本当に様々な意見が挙がっており、作品に対する考えは視聴者毎に違う為、その意見の多さから奥深さが伝わってきますね。

個人的には視聴後、タイトルである「妄想代理人」に抱いていたイメージとは掛け離れていて、良い意味で「ミスリードされたかな?」と感じました。

第1話の中でとても印象深かったのは「少年バット」の登場シーンですね。迫ってくる恐怖が形になった時の戦慄さは凄かったです。

他にも、視聴した時点で気になった点は、謎の老人が描く「ア=」の文字や、後に出て来る「510」の数字などが挙げられます。

非常に老人の文字列はどれも意味深で、疑問が深まっていくので展開がどんどん気になってしまいます。

元々、今敏氏の「パプリカ」などを視聴していたので、その世界観の独自性は知っていたのですが、本作はまた少し違った切り口の様にも感じました。

同氏は2010年8月に亡くなっておられ、非常に才能あるクリエイターさんが失われた事を残念に感じていた記憶を覚えています。

深い部分まで練り込まれており、「大人が楽しめるアニメーション」という作風を根底にした作品は、素晴らしいの一言に尽きると言えますね。

ただ、昨今の様なアニメとは少々離れた作風である為、作品に対する理解度も多少なりとも必要となってくるとも言えるのですが、「アニメを楽しむ」という意味では、非常に視野の広がる作品ではないかな?と個人的には感じています。

また、作中に登場するマスコット「マロミ」ですが、意外なことにグッズ化などは行われていませんでした。

調べていると、ネット上では自作されている方も少なくない様で、そのクオリティの高さには驚きましたね。

確かに実物として見ると、とても可愛らしく感じたので作中で人気になるのも頷けました。

純粋に作中の設定も非常に面白いものばかりですので、今敏氏の作品をご存知の方も、そうでない方も楽しんで頂ければと思います。

是非一度、ご視聴すると共に今敏ワールドに触れてみては如何でしょうか。

余談ですが、今敏氏のHPでは「妄想代理人」の作品解説である「“妄想”の産物」というコンテンツがありますので、作品を見終えた後に覗かれると良いかも知れません。

KON’S TONE
URL:http://konstone.s-kon.net/modules/moso/index.php?content_id=1

メディア展開

本作では、小説版「妄想代理人」が『角川ホラー文庫』より出版されていて、小説化したものではなくスピンオフ作品として、本編と繋がるオリジナルストーリーとなっています。

登場人物も本編とは異なっており、アニメ版を視聴していない方でも楽しめる内容となっておりますが、勿論、アニメ版を視聴した後にご覧になると、更に楽しめるのではないでしょうか。

登場人物/キャスト

  • 鷺 月子(さぎ つきこ)

鷺 月子/CV:能登 麻美子

本作の主人公で、アニメキャラデザイナーを務める。
思いもよらぬ成功と名声を手に入れたことで、周囲の嫉妬と期待に潰されそうになっている。
後述の「マロミ」というキャラの作者でもある。

  • マロミ

マロミ/CV:桃井 はるこ

月子がデザインしたキャラクターで、作中では社会現象レベルの人気を得ている。
彼女の前でのみ、言葉を交わしている。
ネーミングは、月子が昔飼っていた犬と同じ。

  • 猪狩 慶一(いかり けいいち)

猪狩 慶一/CV:飯塚 昭三

少年バットを追う刑事で、階級は巡査長。
硬派な性格をしており、妻帯者。
相棒の狩野と共に、少年バットに翻弄されていく。

  • 馬庭 光弘(まにわ みつひろ)

馬庭 光弘/CV:関 俊彦

狩野と共に事件を追う刑事で、今時な性格をしている。
無類の無線マニアで、自宅には無線が何個も置かれている。

  • 謎の老人

謎の老人/CV:槐 柳二

病院に入院している、白髪の老人。
アスファルトや壁に、数式らしきものを常に書いている。
作中における「夢告(次回予告)」において、次回の内容を示唆する様なセリフを語っている。

  • 謎の老婆

謎の老婆/CV:京田 尚子

事件現場付近でゴミを物色していたホームレスの女性。
月子の事件の重要参考人及び、目撃者。

  • 少年バット

少年バット/CV:阪口 大助

謎の通り魔で、小学校6年生の少年。
精神的な悩みを抱えている人や、追い詰められている人の前に姿を現す。
壁や空間を通り抜けることが出来る能力を持っている。

主題歌

  • オープニングテーマ

曲名:「夢の島思念公園」
作詞:平沢 進
作曲:平沢 進
編曲:平沢 進
※サウンドトラック版とアレンジやボーカルテイクの内容が少々異なっている

  • エンディングテーマ

曲名:「白ヶ丘-マロミのテーマ」
作曲:平沢 進
編曲:平沢 進

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