「大統領の執事の涙」のモデルは?

大統領の執事の涙

アメリカのホワイトハウスで働いていた実在の執事ユージン・アレン氏をベースに描かれた映画。それが『大統領の執事の涙』です。

ユージン氏の生涯と、本作品の主人公であるセシル・ゲインズを比較すると、子供の人数などにいくつかの部分に違いがあります。しかし、34年間にわたって7人の大統領の元で働いていたことなど、実際の出来事と変わらない部分が多くを占めています。

アメリカで唯一の「辞任した大統領」でもあるニクソン大統領、アベノミクスの語源「レーガノミックス」を作り出したレーガン大統領、そして大衆の前で暗殺されたケネディ大統領。彼らの元でセシルは執事として働き続けていました。

作中には黒人初の大統領であるバラク・オバマ氏の名前なども度々登場します。仕えていた大統領は全員亡くなっているので、劇中に登場した大統領からのコメントはオバマ氏のみですが、オバマ氏は映画を見た感想として「涙にあふれた」とのコメントを寄せています。

なおユージン氏は、映画が公開される3年前の2010年に腎不全で亡くなっています。

Huluでの配信

(字) 大統領の執事の涙(2時間12分)
吹き替え版の配信はありません。

あらすじ

セシル・ゲインズ

幼少期、綿花畑で働いて父親を目の前で殺されたセシル・ゲインズは、屋敷の住人であるアナベス・ウェストフォールの計らいによって「ハウス・ニガー」の仕事を与えられる。青年期まで仕事を続けたセシルは、働く場所を屋敷の中からホテルへと移す。後に上司の推薦を受けてワシントンのホテルで働き始めると、今度はホワイトハウスの関係者からのオファーを受け、執事として大統領の補佐的なポジションに付くことになる。

私生活では妻との間に2人の子供を授かり、順風満帆な生活を続けていた。しかし、アメリカの中心にいても黒人への差別は存在し、その言葉はホワイトハウス内でもセシルの耳に入ってくる。長男のルイス・ゲインズは大学入学後から行動的な団体に身を投じ、何度も逮捕されながら黒人の人権を主張。ルイスの手段に納得できないセシルは何度も叱りつけ、怒りを露わにする。

妻は酒に溺れ次男はベトナム戦争へ。家庭内がバラバラになりつつあっても、大統領への忠誠心を捨てず、仕事に没頭するセシル。公民権運動ベトナム戦争、そして大統領選挙。黒人への扱いが大きく変わっていく中、その様子をアメリカの中心とも言える場所で見ていた執事の物語

注:ハウス・ニガー家事使用人・家働きの黒人奴隷

感想

想像だにしなかった現代の姿

大統領の執事の涙

まず前提として、少しだけアメリカの時代背景を理解しておいた方がいいかもしれません。第二次世界大戦後から1980年代まで、日本では激動の昭和とも言われる時代で、セシルはホワイトハウスを勤務地として働いていました。暗殺以外にもウォーターゲート事件ロッキード事件といった大統領たち自身も大きく関わる事件が何度か発生していましたが、こちらは省略されたり、簡略化されて紹介されています。

アメリカでの黒人差別

やはりストーリーの大部分を占めるのはアメリカと黒人の関係です。歴史の教科書でもすっかりおなじみになったキング牧師はもちろん、過激な黒人の活動家だったマルコム・Xなども登場します。当時、アメリカではレストラン、バス、裁判所などに有色人種専用白人専用のスペースが設けられていました。また、軍隊では白人と同じ部隊に所属できず、ホワイトハウス内でも有色人種の待遇には格差が生まれていました。これらに不満を持った黒人たちは何度も首都でデモ行進を行い、時には暴動を起こすこともありました。

闇は闇を追い払えない。闇を払うのは光だけ

キング牧師の言葉で始まるこの映画は、セシルの仕事ぶりよりも、アメリカにおける黒人差別について語られる部分のほうが多いです。ヘイトスピーチ規制法が成立したりと、最近になって日本でも差別に関する政治的な動きがありましたが、こちらは「旗を持って暴言を吐く」というレベルではありません。集団で暴力を振るったり、バスに火炎瓶を投げ入れたり、黒人の殺害を目的としていると言っても差し支えないような描写が度々出てきますし、会話の中では理不尽な死を遂げた黒人の話も出てきます。

国を変えようとする親子

大統領の執事の涙

「政治に興味がない」セシルはルイスの行動に何度も怒り、勘当寸前の所まで行きます。勉強もせず、大した成果をあげることもないままデモに参加しては逮捕される息子のルイス。彼に対して「お父さんは内側から変える」と語り、いわゆる暴力的なやり方には賛同できないでいました。

ただ、国を変えると豪語していたセシル自身も成果を出せておらず、上司に昇給などを何度かお願いしてみても、ほぼ門前払いの状態でした。

悲観的な冒頭、感動的な最後

大統領の執事の涙

ドラマや映画などで行われる手法として、ラストシーンを冒頭に持ってきて、そこから1人の人生を掘り下げていく、というストーリー展開があります。大統領の執事の涙でも同様の手法が使われているのですが、大きく違うのが印象そのものです。先ほど書いたとおり、映画の冒頭ではキング牧師の言葉が紹介され、背景には絞首刑のような形で殺害された2人の姿が映しだされます。

のっけからバッドエンドを彷彿とさせる映像なのですが、終盤にかけて同じようなシーンが出てくると、印象が180度変わります。ご覧になる時は、このギャップも楽しんでいただきたいです。

出演者/キャスト

メインキャスト

セシル・ゲインズ

役:セシル・ゲインズ/Cecil Gaines
演:フォレスト・ウィテカー/Forest Whitaker
(主な出演作:グッドモーニング, ベトナム、ラストキング・オブ・スコットランド、ER緊急救命室)

本作の主人公。ホワイトハウスでは執事として働き、複数の大統領に給仕を行う。家庭では長男のルイスと対立する。

ルイス・ゲインズ

役:ルイス・ゲインズ/Louis Gaines
演:デヴィッド・オイェロウォ/David Oyelowo
(主な出演作:猿の惑星:創世記、ラストキング・オブ・スコットランド、インターステラー)

セシルの長男。一家で初めて大学に進学したが、勉強そっちのけでデモ活動などに精を出す。これが原因で、父親とは絶縁に近い状態に。

グロリア・ゲインズ

役:グロリア・ゲインズ/Gloria Gaines
演:オプラ・ウィンフリー/Oprah Winfrey
(主な出演作:オプラ・ウィンフリー・ショー、オーシャンズ13、プリンセスと魔法のキス)

セシルの妻で元メイド。ルイスとチャーリーの2人を育て、ルイスを支えていた。結婚後は一時酒に溺れることも。

チャーリー・ゲインズ

役:チャーリー・ゲインズ/Charlie Gaines
演:イライジャ・ケリー/Elijah Kelley
(主な出演作:ヘアスプレー、レッド・テイルズ)

セシルの次男。兄・ルイスの考え方には消極的なものの、セシルと同じく、国を変えるという考え方には賛同している。目的のため、兵士としてベトナムへ向かう。

大統領役

大統領
役:ドワイト・D・アイゼンハワー(第34代大統領)
演:ロビン・ウィリアムズ

役:ジョン・F・ケネディ(第35代大統領)
演:ジェームズ・マースデン

役:リンドン・ジョンソン(第36代大統領)
演:リーヴ・シュレイバー

役:リチャード・ニクソン(第37代大統領)
演:ジョン・キューザック

役:ロナルド・レーガン(第40代大統領)
演:アラン・リックマン

役:バラク・オバマ(第44代大統領)
演:本人(映像出演)

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